秋から冬にかけて水を控えた手入れをする時に、控えすぎると起きてしまう症状です。
ちょうどお客さんから良い写真をいただいたので、これを基に考察してみます。
基本的に水やりの間隔は2週間に一度
あくまで当園の商品についてのお話です。
当園の商品は他の生産者に比べて鉢が大きい分土の乾きが遅くなるので、他の生産者のものだともう少し早めた方が良いです。
このタイミングがずれていくと、根腐れや写真のような水不足の症状が起きます。
アンスリウムは水にすごく敏感な植物だと考えているので、ちょっと水周りの環境が悪くなると写真のよう茎から黄色くなっていきます。
そのうち根元からポロリと抜けるので、適当なタイミングで除去してあげましょう。
その上で、この写真のような状態を回避していくべきかですが、水やりのタイミングが肝になります。
個人的には以下のどちらかを基本方針に据えるのが良いと考えます。
①温度を季節任せにし、水やりのタイミングを遅らせる
気温は自然任せで風がちゃんと通るように気をつけ、土の乾きに応じて水をやっていきます。
土の乾きは自然と遅れていくので、水やりのタイミングを掴みづらくなります。
土を日頃チェックしていても水不足気味になりがちになり、気がつけば写真のように花が黄変していくケースが頻発します。
時期的に部屋を閉め切ることが多く、置き場所の風の動きがなくなってしまった結果、土の乾きのサイクルが大きく崩れることになります。
風の通りを意識してもらって、土の色が薄くなったら水を与えるようにすると良いと思います。
②熱源の位置を考え、水やりのタイミングを維持する
置き場所の温度を下げないようにし、乾湿サイクルを維持させるやり方です。
マンションにお住まいの方に非常に向き、安定的に土が乾いてきます。
水やりのタイミングをあまり変えなくて済むので、写真のような症状は置きづらいイメージです。
温風が株に当たるとよろしくないので、置き場所には注意です。
この時期は本当に水やりのタイミングが掴みにくくなります。
どちらが正解かという話ではないので、みなさんがお住まいの環境に応じて調整してもらえれば良いかと思います。
もう少し詳しく知りたい方は、以下の動画を参考にされたら良いかもしれません。
Vol.48(11月の注意点)、Vol.55(冬越しのポイント)あたりで話をしています。