埼玉のお客様からいただいた写真で、元はオバケ株でした。
写真の上端・右下に写っている、葉っぽい大きな株のことです。
オバケ花は真冬の時期に割と出て来やすく、やり方によっては手元のアンスリウムも冬越しの仕方次第でオバケ花を咲かせられるかもしれません。
オバケ花は基本的に異常花
オバケ花は環境ストレスによってでき、特に温度と乾燥、この2つが大きく影響していると考えます。
詳細はこちらの動画で解説していますので、良ければご覧ください。
言い換えると、適切な管理ができている株からはオバケ花は出てきません。
写真の上に新しく咲いているような「まともな」花が咲きます。
・たまたま水の与え方が甘かった
・たまたま置いていた場所の温度が低かった
・たまたま風が通る場所に置いていた結果、株が乾燥しがちになった
などなど、こんな偶然によってできる産物です。
このような偶然は、ちょっと間違えれば株の花が落ち、場合によっては株が枯れます。
そのため、作り手目線ではこういう環境エラーは起きてほしくないわけですが、数万単位で株を育てているとその中にいくつかこういう株が出てきてしまいます。
ちなみに、こういう環境を経て出てきた株は通常の株に比べて株としての強さを備えます。
見た目は不格好かもしれませんが、実はお客さんのところに届いてから長持ちするケースも多かったりします。
適度な厳しさも時には必要
最近育児をしていて、「どこまで手を差し伸べたら良いのか」ということで悩みます。
親が手を出しすぎたら子供は甘えますし、出さなすぎるのも問題です。
「このへんかな?」と思えるようなギリギリの線を見定めて、いつも子供と向き合っています。
この考え方はアンスリウムなどの植物を育てる上でも活用できます。
株へは適度なストレスを与えた方が強く育ちますので、日頃の手入れ方法が「過保護」になっていないか考えてもらうのも良いと思います。
適正な環境は過去の動画で解説していますので、まずは基準を押さえてもらった後に、攻めた手入れをしてもらったら、新しいオバケ花が咲いてくれるかもしれません。
参考にしてください。