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【お手入れ】伸びすぎた株の処理

アンスリウム

いつも買い物に行くスーパーに置いてあるアンスリウム。
4年前くらいからここに置いてあるやつです。
よく枯れずに育っているなと感心させられますね。
アンスリウムを街中で見かけるとつい足を止めてしまう癖があります。
いやぁ、もはや病気ですね。

アンスリウムは上へ上へと伸びる

アンスリウムの株は成長とともに上へ上へと伸びる植物です。
構造的に、葉・根・花はそれぞれ1つが同じコブ(ファイトマー/phytomer)から発生します。
ちなみに同じファイトマーから葉や花が2本生えることはありません。
基本的に葉が生えている元からは花芽は1本だけ出てきます。
つまり、「新しい花芽が作られていく=ファイトマーが積み重なり上に伸びる」形になります。
そのため、株を育てる期間が長くなれば写真のように株が間延びしたような形になります。
そして株自体の重さによって、だらーんと横に倒れてくるといったことが起きます。

ちなみに、アンスリウムだけでなくサトイモ課の植物はだいたい同じ悩みが発生します。
近くにサトイモが植わっている畑がある方は、近くで株元や葉の形を見てみてください。
アンスリウムとすごく形が似ていることに気づくはずです。

伸びた株への対処法は主に3つ

では伸びた株に対してどのように対処するのが良いか。
具体的には以下の3つが挙げられます。

①写真のように支柱や結束帯で固定し、株の横倒れを防ぐ
②背丈のある鉢に鉢上げし、むき出しになっている株(の一部)を地中に埋める
③株元で株を切除し、発根させた上半分を新しい鉢に植え込む

①が最もメジャーで手間がかからない方法です。
とはいえ、時間とともにどんどん株は伸びていきます。
①は一時的な処置という形で、遅かれ早かれ②③を検討することになります。

②をする場合、鉢に背丈があるために土の上半分と下半分で土の乾きに差が出やすいです。
上半分が乾いていても下半分はずっと湿ったままになりやすいわけですね。
その結果下半分が根腐れを起こすことになるので、背丈のある鉢を使う場合は注意が必要です。
私が②をする場合は、少し横に広い鉢を使います。
株は斜めに入れ、とぐろを巻くように茎部分を曲げながら鉢に納めます。
これで高さをある程度下げることができるわけですね。
ただしこの方法は株を曲げる時に株自体が折れてしまう可能性があります。

③をする場合、むき出し状態の茎部分を水苔などで包み、発根をさせてから土に植え込んだ方が良いです。
切った状態でそのまま鉢に植え込むと上手く根が伸びない場合もあるので、私がやるなら発根させる過程を挟みます。

適切に手入れができていると、株はどんどん大きくなる

こういった手入れを通して適切に株が管理できていると、株自体はどんどん大きくなっていきます。
その場合上述したような手入れはとてもできなくなるはずです。
逆に写真のような細長い見た目になるということは、株に何かしらストレスがかかっていると思った方が良いですね。
アンスリウムを育てていると、オーナーさんの手入れした通りに育ちます。
その過程でユニークな形になっていきますので、そこに愛着をぜひ持ってもらいたいと思います。

伸びた株の手入れ・植え替えに関する動画はこちら(Vol.47Vol.49)で解説しています。
よければ合わせてご覧ください。

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