当園では「熟成紅うちわ」という直接販売専用のブランドを扱っています。
購入する側からするとラインナップがいろいろあってわかりにくいようです。
先日も違いについて質問をいただきました。
もちろん高い方を買っていただきたいのは本音です。
しかし、高いものはだいたい嵩が大きくなるため置き場所によっては邪魔になる場合もあります。
なので、ボリューム・価格・あとはその後の手入れの必要性などからどれがおすすめなのかをまとめてみることにしました。
熟成紅うちわのラインナップを一覧にしたらこんな感じ
※「愛んすりうむ」系統は今回は除外します。
選べる色の最大数や高さ、幅を見ていただくとわかりやすいですね。
6号が少しわかりづらいのですが、昔は6号サイズの鉢を使って2株植えを仕立てていました。
でも、6号鉢だとどうしても株が圧迫されてしまい、その後の生育に支障が出る事案が多発することになりました。
こちらの記事で過去に説明はしましたが、今は7号鉢を敢えて使用し「通常よりも小ぶりな7号鉢」という位置付けにしています。
また当園では号数によって、使用する株の特徴が異なることもポイントです。
花数を重視した仕立てになると、小さいけど花がたくさんついている株を選びます。
花の大きさを重視、花数よりも背丈があり大きな花がついた株を選びます。
10号と11号浅鉢は色数が同じで近しい予算感なので、置き場所によって使い分けていただくことを提案しています。
7号は8号と並べると大きな差。そしてその後のお手入れの必要性
冒頭の2鉢の写真は、7号と8号の熟成紅うちわを並べたものです。
使用している株数は同じなので、花数もそれほど変わりません。
でも、並べてみると高さに結構差があるように思いませんか?
また7号は素材として使用する株に対して鉢の大きさがやや小さいので、植え替え後に鉢内で根が伸びる余白が少なくなります。
つまり、他の号数に比べて鉢上げを早くしないといけないということですね。
「それだと株がギュウギュウ詰めになって可愛そう!」という言葉が飛んできそうですね。
とはいえ、「じゃあ、ギュウギュウ詰めにならないように株のボリュームを落としますね!」と言ってOKを出す方はいないのではないでしょうか。
そんなわけで、その余白を持たせた位置づけの商品が「6号」というわけです。
花数も大事だけど、花は大きいほうが良いお客さんが多い
これまでいろいろなお客さんの対応をしてきましたが、やっぱり
「花数よりもひとつひとつの花が多いほうがお得感があって良いよね」という方が多いようです。
もちろん花数が多いことの良さもあるので、基本的にはお客様のお好みです。
ただ、傾向としてそういう嗜好だという話ですね。
まとめると
予算にもよりますが「迷ったら8号か10号を買われると総合的に見てお得ですよ」という結果でした。