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お手入れについて、秋になったら気をつけること

アンスリウム

最近秋らしくなってきて、秋の育て方について問い合わせが来ることが増えました。
夏と同じ調子でお手入れをすると、株の状態が悪化することがあります。
今回は気をつけるポイントを3つに分けて説明しようと思います。
上手くお手入れ方法を切り替えることができれば、先日の記事で書いたように株を夏のダメージから復活させることができます。

水やりのペースが狂う

まず1番に押さえておくのは秋は「水やりのペースが狂いやすい」ということです。
この時期は水やりのサイクルが早まる要素と、逆にサイクルが遅れる要素が混在します。

よく言われるのは「秋になると涼しくなるから土の乾きが遅くなる」ことでしょう。
つまり、水やりのサイクルを遅らせてあげる必要があるということですね。

ただ考えておかないといけないのは、「夏の3ヶ月間は株が育っている」ということです。
すなわち3ヶ月分土の中で根が伸びているため、その分土の量が減っています。
結果、土の乾きのサイクルがその分早まるわけですね。
また土の劣化は高温になる夏に最も起きやすい点も忘れてはいけません。

もちろん、夏の間に株がダメージを受けていれば一部の根が傷んでいる可能性もあります。
その場合は逆に水やりのサイクルは遅れることになります。

要は、「秋だから水やりを遅らせてやればよい」と安易な判断は危険だということです。
ご自身の株の状態をよく観察してあげることが大事ですね。

置き場所の光のバランスが狂う

次のポイントは「光」です。
涼しくなって気温が穏やかになると共に、光の強さも穏やかになります。
また光が差し込む角度も変わってくる点も見逃せません。

つまり、これまでアンスリウムを置いていた場所の光環境が狂ってくるということです。
場所によっては夏より暗くなるかもしれません。
その場合葉や花が徒長する可能性が出てきます。

一方で夏より西陽を受けやすくなる可能性も考えておく必要があります。
全体的に涼しくなってきたとは言え、たまに暑い日がまだ挟まってきます。
この時期でも葉焼けのリスクは残っているわけですね。

逆に、朝方と夕方は温度と光のバランスがとても良くなる時期でもあります。
その場合は思い切って株を外に出してあげることも有効です。

植え替えは10月中に済ませておく

この時期になると植え替えを検討する方が増えます。
ホームセンターなどでアンスリウムがセール価格になるからでしょうか。
基本的に植え替えはこれから温度が上がる4~5月頃をおすすめしていますが、まだまだこの啓蒙活動は続けていかないといけませんね。

基本的に温度環境さえ整えばこの時期でも植え替えは可能です。
それでも、できれば10月中に植え替えは済ませておくと安心です。

この時、土選びには十分にご注意ください。
間違った土を選ぶと、これからアンスリウムにとって苦手な時期に突入します。
ここで株が傷むと復活させることが非常に難しくなります。
アンスリウム専用土の購入はこちらから。

これらを押さえておくと、秋になっても上手くアンスリウムを育てられると思います。
ぜひ参考にしてみてください。

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