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当園内散歩の様子 by アンスリウム先生 Vol.51

アンスリウム

今回は、かねてから要望のあった当園内の様子を動画にまとめました。
最近農園までわざわざ足を運んでくださる方が増えました。
生花店に商品が数鉢並んでいるのは良く目にするでしょうが、農園の中を見る機会はこれまでなかなか提供されてきませんでした。
農園を開放する作り手さんが出てきたのはごく最近の話です。
これまでは一般の方の農園見学はタブーとされてきました。
農園は生花店ではないので、結構マナーの悪いお客さんもおられたためですね。
私からするといつもの光景なのですが、株が規則正しく並んで一面に広がっている様を見るのは結構貴重な体験のようですね。
来園いただいた方は皆さん満足していただけています。

①この時期は来年向けの株に入れ替わっている

アンスリウムは育てるのに時間がかかります。
来年春から店頭に並べるために、この時期の株は既に来年用の苗に入れ替わっています。
株がまだ小さいので、パッと見ボリュームが無く寂しい感じがするかもしれません。
遮光カーテンは全開です。
この時期は気温がそれほど上がらないので、葉焼けの心配がありません。
ハウスの室温も30℃までしか上がらないので、暑くならないのです。
光合成を促進させるためにガンガン日を当てます。
DIF(昼夜の温度差)が大きい方が植物の生育は旺盛になります。
夏と違って夜は勝手に温度が下がってくれます。
花もきれいに咲くので、この時期はとても良いですね。

②自称「私はアンスリウムに詳しいです」な人の注意点

アンスリウムが大好きな人は自身のお手入れスキームを確立されていたりします。
なので、自信たっぷりで問い合わせをしてくる方も多いです。
それは全然問題ないのですが、たまにこちらの案内を無視される場合があります。
お手入れハンドブックの存在を華麗にスルーされる方も割とおられます。
その結果株を枯らしてしまうという方も。

これは私も戒めにしているのですが、やはりプロに頼むのは大事だなということです。
私も好きだなというテーマはそれなりに掘り下げます。
打ち合わせでもいろいろ意見しますが、やはりその道のプロには勝てないのです。
なので、自分より詳しいと思った方の意見は口答えせずに取り込むようにしています。
結果的にそのほうが良いものができたりするので。

③おすすめ株の紹介

今回3品種ほど紹介させてもらいました。
①スウィートドリーム(ピンク)
②パンドラ(ピンク)
③テソロ(紫)

それぞれ比較的育てやすい品種です。
アンスリウムあるあるなのですが、珍しい際立った品種って結構手入れが難しかったりします。
紫品種のユタがその代表格で、水不足にとても弱いのです。
アンスリウムは価格帯がそれなりに高いので、買ってすぐダメになったら悲しいですよね。
そんなわけで、個人的に好きな品種で、かつ初めての方でも育てやすい品種を選んでいます。

特にテソロは非常に珍しい品種です。
なかなか手に入らない品種なので、店頭で見かけられた場合はぜひ買ってみられると良いと思います。

おわりに

いつもはもう少し勉強色の濃いテーマを取り上げるのですが、今回は試験的に園内の様子を取り上げてみました。
また春先になると風景が変わると思いますので、時期を変えて撮影してみようと思います。
詳しくは本編をご確認ください。

ではまた。

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