
最近は昼間の日差しが暖かく感じられる日が増えてきましたね。
春を前に「そろそろ植え替えを」と準備を始めている方も多いのではないでしょうか。
日々、多くの方から私たちの販売する「アンスリウム専用の土」についてお問い合わせをいただきます。
その中で、ふと考えさせられることがあります。
それは、「モノの値段」と「技術・情報の価値」についてです。
プロとしてお答えできること
「今持っているこの株に、この土は合いますか?」
購入前にお写真を添えてご相談いただくことがあります。
これに関しては、私たちは喜んでお答えします。
むしろプロとして「適正かどうか」を判断し、お伝えする責任があると考えています。
せっかく私たちの土を手に取っていただくなら、最高の結果を出してほしいからです。
「アドバイス」に宿る責任の重さ
しかし、そこから一歩踏み込んで
「具体的な植え替えの手順を細かく教えてほしい」
「その後の経過を診て欲しい」というご相談については、
別途費用をいただくべき技術料だと考えています。
なぜなら、私たちが具体的なアドバイスをするということは、
その植物の「未来」に対して一定の責任を負うということだからです。
もし、アドバイス通りに作業して株が弱ってしまったら、私たちは最後までその原因を突き止め、フォローしなければなりません。
15年大切に育ててきた株の植え替えを相談されることもありました。
その「15年の歴史」を預かる技術を、土1袋(1,000円程度)の代金に含めるのは、実はとても難しいことなのです。
かといって、そのような方にフォローをまったくしないというつもりはありません。
多くの方が知っておくべきお手入れ方法はYouTube動画で解説しています。
そちらをご確認いただければと思います。
技術は「研鑽」の結果である
例えば、1杯1,000円のラーメンに対して「原価は200円なのになぜこんなに高いんだ」と怒る人は少ないはずです。
そこには店主がスープを仕込む時間や、麺を打つ技術、そしてお店を維持する努力が含まれていることを、皆さんが理解しているからです。
園芸も同じです。
私たちが日々、ハウスで何万株ものアンスリウムと向き合い、失敗を繰り返し、ようやく辿り着いた「適切な手入れの技術」。
それは決してタダではなく、日々研鑽を積んでいる私たちの財産です。
ちなみに、生成AIで育て方について質問したことがありますが、回答は一般論が多いです。
時に結構適当な内容が返ってくることもあります。
アンスリウムと一口に言っても、生産者によって育ち方も変わりますし、お客様の手に届いてからどんなお手入れをされたかで、その後の育ち具合は全く異なります。
何年も育ててきた大事な植物を、現物を見たわけでもないAIに診てもらいたいものでしょうか。
健全な「植物ライフ」のために
「安く情報を得ること」よりも「正しい技術に正当な対価を払うこと」の方が、結果としてあなたの大切なアンスリウムを長く、健康に守ることに繋がります。
もちろん、土を買ってくださる方は大切なお客様です。
でも、プロの知識を「無料のサービス」として際限なく求められる方は、私たちが全力でお守りしたいお客様とは少し違うのかもしれません。
適切な手入れがあってこそ、植物は応えてくれます。
その「技術」の価値を理解してくださる方と共に、私たちは最高のアンスリウムを育てていきたい。
そう考えています。