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【手入れ】この時期は肥料不足・光不足になりがち

アンスリウム

最近とてもグッドタイミングな問い合わせをいただきました。
「花が咲かないんだけど…」というもので、この写真と一緒に届きました。
やり取りをさせていただく中で、「これは他の方も同じような悩みをお持ちかも?」と思ったので、深堀りしてここに書き留めることにしました。
この時期は「肥料不足」と「光不足」になりやすいよ、というお話です。

アンスリウムの冬越しはそもそも難しい

まず「上手く冬越しされたなぁ」と思いました。
そもそもアンスリウムの冬越しは難しいのです。
寒い中適切な温度管理をして、それに合わせた手入れを一冬の間し続けられたということです。
素晴らしい!
なので、まずはここまで上手くお手入れされたご自身を褒めてあげてほしいです。
まだ春は本番を迎えていませんが、この3月までくればもう冬越しは成功したも同然でしょう。
このまま春までお手入れを続けていただきたく思います。

その上で、「肥料不足」「光不足」の指摘をさせてもらいました。
この2つは、この時期にどうしても起きやすいものなのです。

この時期は「肥料不足」が起きやすい

アンスリウムには「枯れもしないが育ちもしない」温度帯があります。
10-15℃…この温度帯では、アンスリウムの生育がストップします。
鉢花アンスリウムの土に入れられているコーティング肥料はこの特性に合わせて作られています。
低い温度帯ではコーティング肥料の溶け出しも緩やかになり、温度が上がってくるとまた溶け出すようになります。
コーティング肥料ってとても画期的ですね。

またこの時期は、肥料切れを起こしやすくなります。
理由として、アンスリウムの生産者は春先(ちょうど今頃)にコーティング肥料を追加で施与し、春~秋にかけて出荷をします。
そのため、この時期にちょうど肥料の効き目が終わりやすいのです。

「これから暖かくなってきたから大きくなるぞ!」という植物の意欲を削ぐことになってしまうので、当園ではこの時期の追肥をおすすめしています。
動画にて詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。

「光不足」にも注意

肥料不足と合わせて、光不足にも注意しましょう。
冬の間は温度維持が優先されるので、光が不足しがちです。
カーテンをしめっぱなしにしていて、お部屋が暗くなっていませんか?
光が不足すると咲いている花が落ち、新しい花芽が出づらくなります。
これからは低温の心配が減ってきますので、ぜひ積極的に光を与えてあげてください。
ただし、3月にもなると陽射しはだいぶ強くなっています。
強すぎる光にはご注意ください。
光に手をかざして熱かったり痛かったりすれば、遮光カーテンを挟むと良いでしょう。

適切なお手入れをして、アンスリウムにも春を迎える準備を

少しばかり気を遣ってあげるとアンスリウムもきれいな花をつけてくれます。
ぜひ上手くお手入れをしてあげて、良い春を迎えていただきたく思います。

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