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(お手入れ)お預かりした植物が回復の兆し

アンスリウム

5月初旬に預かった植物が少しずつ回復してきたので、今回は経過状況を踏まえて解説します。
養生と一言で言ってもなかなか細かい管理が難しく、時間もかかります。
「あ、やっぱりこれくらいかかるのね」という感じを掴んでいただければと。

お預かりして約2か月。ようやく花芽が出てきた

写真の通りようやく花芽が出てきました。
預かった時の写真はこちらの記事を見ていただければと思いますが、初めは結構ボロボロでした。
見るからに株が弱っていたのが感じられますね。
それが今では、株全体が上を向いて元気になってきています。
花芽が伸びてくるということはそれだけ株自身が回復してきたということですね。
無事峠が過ぎると、どんどん花芽や葉が伸びてきます。

株はすぐには回復せず、しばらくは悪化が続く

ちなみに、株をお預かりしてすぐに花芽が伸び始めるわけではありません。
アンスリウムは良くも悪くも鈍い植物です。
つまり、良いお手入れによる反応も悪いお手入れによる反応も時間差でやってきます。
お預かりするまでは残念ながら適切なお手入れができていなかったので、株は弱っていたわけです。
そのため、当園が預かってしばらくの間はこれまで受けてきた悪い影響への反応が株に現れます。
当園で適正な処置を施しても、しばらくは葉や花が枯れ落ちることはよくあります。
ちなみに写真の株も回復の兆しを見せるまでに葉が4枚くらい落ちました。
株の一部が黄色くなりもしましたし、「このまま枯れるかな」という不安も続きました。

発根促進剤を加えた水を根に与え続けて約1ヶ月

この株をは掘り起こした時には半分くらい根が傷んでいました。
鉢下げをして、発根促進剤が入った水を与えて様子見します。
根が傷んでいると土が乾く速度が遅くなるため、水やりのタイミングがかなり難しくなります。
少し控え気味に水やりを管理し、それが功を奏すと少しずつ株の悪化が止まってきます。
悪化が止まると、株元にある葉が伸び始めたり、花芽形成が進んでいきます。

写真くらい株が生長を始めたら、おそらく今から株が再度傷むことはないでしょう。
このまま養生を続け、鉢底に根が見え始めたらそろそろ退院が見えてきます。

アンスリウムの株の回復には時間がかかる

「傷んだ株を復活させたい」と相談してくる方は多いですが、株を回復させて新しく葉や花ができるまでにするには時間がかかります。
適切な管理を2-3ヶ月続けて、ようやく回復の兆しが見えてくるものなのです。
もしお手元の株を復活させたいと思ったら、それくらいの時間的スパンで考えていただくと良いと思います。

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