
前回の記事「茎が伸びすぎた株をどう生かすか2」の続きです。
少し株に変化が出てきましたので、簡単に解説してみようと思います。
ご自身で養生した時も同じような変化が出てくるはずです。
株に水分が行き渡り、株全体にハリが出る
前回の写真に比べ、株全体にハリが出ているのがわかりますか?
水気が戻ったというか、緑の色味が少し健康的になっています。
水苔の中を掘り起こすと株にとってストレスなので直接確認はできませんが、おそらく根らしいものが中で伸び始めているはずです。
この状態になるまでが一番シンドイのですが、ここさえ越せれば少し安心です。
これまで横に寝ていた茎が持ち上がってくる
次に起きるのは、これまで横に寝ていた元気のない茎が持ち上がってくる現象です。
写真では左と上の赤丸の部分です。 前回はもう少しクタッとなっていました。
こういう状態になってくると、そのうち株元から新芽が出てくるはずです。
株元から根が伸び始める
アンスリウムは「ファイトマー」と呼ばれる節が積み重なって伸びていきます。
なので、次の世代のファイトマーが作られる過程で新しい根が伸び始めます。
写真だと右の赤丸の部分です。
ちなみに奥の株は元々根が残っていたので、手前よりも復活が早かったのだと思います。
このまま上手く行けば、同じような症状がそのうち手前にも出てくるはずです。
今回預かった株は、ここまで来るのに1ヶ月くらいかかっています。
これくらいの僅かな変化を起こすのに1ヶ月かかるのです。
逆に1ヶ月経って何も変化がなければ、その養生作業は何らかの理由で上手く行っていません。
急ぎやり方を見直す必要があり、あまりモタモタしていると枯死一直線です。
指標として参考にしてみてください。