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茎が伸びすぎた株をどう生かすか4

アンスリウム

前回の記事「茎が伸びすぎた株をどう生かすか3」の続きです。
一部の株で回復の兆しがはっきり見えてきました。
ここまで来ると、余程水苔をカラカラに乾かさない限り株が伸びていくはずです。

成長点から新芽が伸びてくる

新芽が伸びてくるということは、株全体の養生が概ね完了した証です。
「これからどんどん伸びていくぞ」と株が思っているわけですね。
ここまで来ると、この株の養生処理は概ね終わったと思っていいでしょう。
ただし、季節によってはアンスリウムが育つ環境を整備しづらいです。
どんな場所で育てるか注意が必要です。
特に11月以降はアンスリウムにとって苦手な時期で、だいたい温度が低くなることが多いです。
育てるなら気温が15℃以上(理想は25℃)ある場所をおすすめします。

水苔の可能性

アンスリウムの生育初期にて、株を大きくするのに水苔はとても相性が良いです。
土は材料によっては水はけが悪い場合があります。
生育初期は通常のアンスリウム用土に比べて水はけが良い培地が好ましいと思います。
その点で水苔の方が水分・空気・培地の固形成分(これらを土壌三相と言います)のバランスが優れているので、当園では今でも生育初期は水苔を使っています(他の生産者は水苔を使いません)。
適度に空気が循環する場所に置いてあげれば、水苔を使ったことで根腐れすることは稀です。
逆に水気がなくなってカラカラになる場合があるので、定期的に水分を補充してあげる必要があります。
水苔は一度カラカラになると水を弾く修正があるので、その場合は浸漬処理などを通して吸水性を復活させれば良いです。
このようにやりくりさえすれば、水気を帯びた水苔はアンスリウムの生育初期を乗り切る上ですごく頼りになります。
ただ、水苔の品質はピンキリなので、安価すぎる水苔を買う時は注意が必要です。

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