Re:Anth

秋冬にアンスリウムを贈る時の注意点

アンスリウム

世間的にはシーズンオフとされるアンスリウムを、
この時期に贈答用にお求めいただくケースが増えてきました。
とてもありがたいことです。
ただ、春夏と違って秋冬にアンスリウムを贈る時には注意が必要です。
今回の記事ではそのあたりを改めてまとめました。
どの植物でもそうですが、いつ買ってもOKな万能な植物というのは存在しません。
メリットとデメリットは表裏一体です。
なので、裏面(デメリット)を押さえておけば賢く使っていただけると思います。

秋冬にアンスリウムを贈るメリット

一番のメリットは「色味が大変キレイであり、環境が整えば新しい花を次々と咲かせてくれる」点です。
最近の夏は暑すぎることもあり、オンシーズンの時期にアンスリウムを贈ろうとしても花の発色があまり好ましくないケースが増えています。
それが涼しくなると鮮やかさが戻って来るので、気温が穏やかな時期は絶好のタイミングとも言えるでしょう。
日射量も穏やかになるので、夏と違って遮光をそこまで考えなくても良い点もいいです。
涼しい日は直射日光をガンガン当ててあげたほうがいいので、気を遣うポイントがひとつ減ります。

贈り物選びにはもっと意外性や下心を

また、「他の贈り主さんが贈られた品物と被りにくい」こともメリットです。
新規オープン時などの時には、コチョウランやわかりやすい観葉植物が並ぶことも多いでしょう。
そんな中でアンスリウムは独特で鮮やかな花をつけることから、他の贈り手さんと被りにくい特徴があります。
個人的には、もっと贈り物選びの時に下心を持ったほうが良いと考えています。
具体的には「少しでも相手の頭の残る贈り物を賢く選ぶ」ということです。
仮に20鉢コチョウランが並んでいたとします。
そこにあなたが21鉢目のコチョウランを選んだとして、その行為は相手の記憶に残るでしょうか。
贈り物には立て札がついていることが多いので、あなたは素性をアピールしたいわけです。
であれば、贈り物を選ぶ時にも意外性や他と異なるポイントを重視すべきだと思うのです。
せっかくご自身の財布から出したお金ですので、ぜひ生き金として使いたいものです。

秋冬にアンスリウムを贈るデメリットとその対策

この時期にアンスリウムを贈る上で一番の懸念点は「温度」です。
アンスリウムは熱帯原産の植物なので、寒さにはめっぽう弱いです。
なので、この時期には夜間の温度がどれくらいまで下がるのかがかなり重要です。
また商品を届ける日の天気にも注意が必要です。
気温が極端に低い日や降雪時は外した方が相手もありがたいはずです。

逆に言えば、気温条件さえクリアになればこの時期でも問題ないということです。
例えば贈り先が24時間営業していて常に誰かがいる場所だったり、
オーブンなどの熱を発する機材が室内にある場合、室温はある程度維持されます。
マンションなどの集合住宅などの気密性の高い場所なら冬でも暖かかったりします。

これらのような温度が維持される環境であれば、アンスリウムは冬でも生長し新しい花を咲かせます。
なので、暖かい時期と同じような手入れをしてあげれば良いわけです。

アンスリウムの懸念点って正直これくらいなのです。
「相手を知り己を知れば百戦危うからず」という孫氏の言葉の通り、
相手(この場合はアンスリウム)の特性を理解していれば、賢くアンスリウムを使っていただけるということですね。
ぜひ頭に入れてもらいって、ご注文をいただければと思います。

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • LINE

Re:Anth

一覧にもどる