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【後編】「安さ」で選ぶ人は、いずれ「安さ」で離れていくという話

アンスリウム

前回の記事では、生産者としての葛藤と、それでも作り続ける理由についてお話ししました。
今回は、もう少し踏み込んだ「誰にお客様になってほしいか」という、商売の核心について触れたいと思います。
これは、私たちが過去の失敗から学んだ、大切な教訓の話です。

コロナ禍が教えてくれた、残酷な真実

以前、コロナ禍で商品の流通が完全にストップしてしまった時期がありました。
その際、国から一時的に「直送運賃を補助する」という制度が設けられました。
作り手としては、個別に梱包する手間は増えますが、大切に育てた花を廃棄せずに済みます。
買い手としては、通常よりも送料分安く、お花を買うことができます。

制度自体には感謝していますし、多くの在庫を救うことができました。
しかし、そこで私たちは一つの「残酷な真実」に直面することになります。

「安さ」を理由に集まったお客様は、「安さ」を理由に離れていく。

それだけではありません。悲しいことに、価格の安さだけで選ばれたお客様ほど、細かいクレームが多く、私たち生産者を疲弊させることが多かったのです。

「高く買ってほしい」わけじゃない。「わかってほしい」だけ

誤解しないでいただきたいのですが、私たちは「高く売りつけたい」わけではありません。
ただ、「長期的な目線で付き合ってくれる人」と繋がりたいのです。

  • アンスリウムは育つのに時間がかかること。
  • 天候によって、時には表情が変わること。
  • 私たちがどんな想いで、一株一株に向き合っているか。

そういった背景(ストーリー)を含めて楽しんでくれる方。
「安いから買う」のではなく、「ANTHICALのアンスリウムだから欲しい」と言ってくれる方。
そんなお客様となら、私たちは一生をかけてお付き合いしていきたいと思っていますし、プロとして最高のパフォーマンスでお返ししたいと心から思います。

あなたの生活に、私たちの「時間」を

資本主義の世界ですから、同じ品質なら安い方が売れるのは当たり前です。
でも、本当に良いものは、作り手の「心構え」や「姿勢」が宿るものだと信じています。

もしあなたが、
「ただ安いだけの消費には疲れた」
「作り手の顔が見える、安心できるものが欲しい」
「植物の成長を、長い目で楽しむ余裕を持ちたい」

そう感じているのなら、きっと私たちのアンスリウムと相性が良いはずです。
私たちのECサイトには、そんな「わかってくれるあなた」のために育てた、とっておきのアンスリウムたちが並んでいます。
決して「最安値」ではないかもしれません。 でも、価格以上の「愛着」と「彩り」をお約束します。

>> ANTHICAL オンラインショップを見てみる

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