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【検証】「ベラボン」を本気で調べてみた

アンスリウム

今日は、みなさんも園芸店やSNSで一度は目にしたことがあるであろう、あの資材についてお話しします。
そう、「ベラボン」です。
ヤシの実のチップであるこの資材、趣味家さんの間ではもはや定番になりつつありますよね。
「清潔で使いやすい」「よく育つ」という声もたくさん聞きます。
では、私たちのような「生産者」の目線で見ると、ベラボンはどう映るのか?
単なる流行りなのか、それともアンスリウム栽培の革命児になり得るのか。
今回は、生産者のプライドをかけて徹底的に調べてみた結果を、少しだけシェアしたいと思います。

なぜ今、プロがベラボンなのか?

通常、生産現場ではピートモスやパーライトなどを独自の配合でブレンドした土を使うことが一般的です。
私たちも長年、アンスリウムにとってベストな「土」を研究してきました。

しかし、アンスリウムは本来、木に着生して育つ植物。
「土」よりも「隙間」を好むという特性があります。
そこで注目したのが、ベラボンの持つ「物理的な構造」です。

ベラボンの正体と「動き」の秘密

調べてみて驚いたのは、その特殊な加工プロセスです。
ただヤシの実を砕いただけではありません。

  1. 徹底したあく抜き
    植物の生育を阻害するタンニンなどがしっかり抜かれていること。
    これは根の繊細なアンスリウムにとって非常に重要です。
  2. 驚異の「バネ」効果
    ここが一番のポイントです。
    ベラボンは水を含むと膨らみ、乾くと縮みます。
    土の中でこの「膨張と収縮」が繰り返されると、どうなると思いますか?
    土の中に自動的に「新鮮な空気」が送り込まれるポンプのような役割を果たすのです。
    これを専門用語で気相率(きそうりつ)の確保と言います。
    アンスリウムの根にとって、この「動き」こそが、健全な白い根を育てる鍵になる可能性があります。

耐久性とサステナビリティ

もう一つ、生産者として見逃せないのが「持ちの良さ」です。
有機物でありながら、亀の甲羅のような硬い繊維でできているため、数年は腐らずに構造を維持できると言われています。
植え替えのストレスを嫌うアンスリウムにとって、用土が劣化しにくい(=植え替え頻度を減らせるかもしれない)というのは、大きなメリットになり得ます。

ANTHICALとしての「答え」は…?

さて、ここまでベラボンのポテンシャルについてお話ししてきました。

アンスリウム以外ならこれらのベラボンはかなり有効な資材と言えます。
お手元に何かしら植物があるようでしたら、ぜひ一度購入してみてください。
リンクを貼っておきます。
ベラボン・プレミアム 5L(万能タイプ)
あく抜き ベラボン Mサイズ 60L(当園がイチバン注目しているサイズ)
ベラボン・サキュレント(多肉植物に使うならこれ)

「じゃあ、ベラボン単体でアンスリウムを植えれば最強なの?」 というと、話はそう単純ではありません。
私たちプロが見ているのは、もっと奥の部分。

  • 肥料との相性(保肥力)はどうなのか?
  • 乾きの早さをどうコントロールするか?
  • そして、他の資材と組み合わせた時の「黄金比」は?

実は今、ハウスの一角である実験的な植え込みを行っています。
同業者へのネタバレになってしまうので、まだ詳しい配合や具体的なデータはお見せできないのですが……
現段階での感触をひとことで言うなら、 「アンスリウムの根の常識が、変わるかもしれない」 ということです。
ベラボンは、ただの「植え込み材」ではなく、根を動かす「装置」のようなものだと感じています。
この検証結果がまとまった時、また改めてYouTubeやブログで、お伝えできればと思います。

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