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アンスリウムと冬の加湿 by アンスリウム先生 Vol.54

アンスリウム

冬は乾燥が厳しい季節ですね。
喉がイガイガするので、加湿器を部屋に置かれている方も多いのではないでしょうか。
実はこの加湿器、アンスリウムに使うと耐寒性が多少向上するという例が出ています。
もちろん加温無しで冬越しできるくらいの耐寒性は得られないので、過度な期待は禁物ですが。
一般的にアンスリウムの温度下限は8℃を言われています。
感覚値的には、それが5-6℃くらいまで耐えられるようになるというイメージです。

そもそもアンスリウムを始めとした観葉植物は「天然の加湿器」「天然の空気清浄機」と言われます。
部屋に置いてあるだけで加湿効果は期待できるんですね。
植物が置いてあるお部屋って、気持ちしっとりしているんですよ。
またお部屋の有害物質を吸収してくれる性質もあったりするので、新築のお家にあると新築物件ならではの臭いが軽減されるという効果もあります。

観葉植物は熱帯原産ですから、湿気のある環境はまったく問題ありません。
なので、加湿器の近くに観葉植物を置いておくととても良いんですね。
どうせ加湿器を使うのであれば、効果的に使ってもらえたらという気持ちで今回の動画を発信しています。

①世に出回っている加湿器は4つの種類がある

私達が家電屋などで目にする加湿器には4つのタイプがあります。
パナソニックさんがわかりやすい記事を出してくれているので、興味のある方はこちらをチェックされると良いです。

加湿器のタイプは以下の4つですね。

①超音波式
②気化式
③スチーム式
④加熱気化式(ハイブリッド)

簡単にそれぞれを説明すると、

①「超音波式」は、貯水タンクのパーツが超音波振動しその動きで水分を気化します。
最も構造がシンプルで安価。
アロマディフューザーの機能を備えているものが多いのも特長です。

②「気化式」は、大量の風を送り込み、その風によって水分を気化します。
濡れたタオルに扇風機の強風を当てるイメージ。

③「スチーム式」は、貯水タンクを内部のヒーターで温め、その熱で水分を蒸発させます。
沸騰しているお湯が入ったやかんをイメージされるとわかりやすいです。

④最後の「加熱気化式」はファンを通して入ってきた風をヒーターで温め、その温風で水分を蒸発させます。
濡れたタオルをドライヤーで乾かすイメージで、ハイブリッド型とも呼ばれますね。

②加湿器をアンスリウムに用いるなら「超音波式」か「気化式」

理由は出てくる蒸気が常温だからです。
他の2つは温風もしくは熱い蒸気が出てくるので、株が熱ダメージを受けてしまいます。
噴出口はアンスリウムに向け、蒸気を直接当ててやるくらいで問題ないです。
部屋全体の湿度を上げるにはそれなりに時間がかかります。
ぜひアンスリウムを介して部屋の湿度を上げてやりましょう。

加湿器と言わず、霧吹きでも十分な効果を発揮します。
手動なので定期的な吹き付けをしないとダメですが、日々の観察をするついでにシュッシュッとしてあげると良いですね。

③加湿のし過ぎはアンスリウムにも家の建材にも体にも悪い

加湿は大事ですが、やり過ぎに注意ですね。
株が濡れて水滴がボトボト落ちるのはやり過ぎです。
株がしっとりと湿るくらいが理想です。

加湿器のメンテナンスを怠っていると加湿器の中にカビが発生し、それが部屋中に放出されるといったことが起きます。
それを人間が吸い込むと、気管系の病気に罹ることもあります。
また、湿度が高すぎると家の建材が傷みやすくなります。
加湿はほどほどにしておきましょう。

おわりに

できれば加湿が耐寒性を獲得する根拠・メカニズムをお伝えできればと思い、ネット上の文献を漁ってみたのですが、納得の行くものが見つかりませんでした。
とはいえ、実際に湿度を上げることで冬の寒さを乗り切った事例はたくさん耳にします。
まずはその事実を押さえてもらったら良いのではないかと思いますね。
本編はこちらから飛べますので、ぜひ見てみてください。

ではまた。

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