あるお客さんの話です。
その家では数年前から意識的に緑を増やし、子どもたちと一緒に植物を育てる習慣を取り入れています。
この前農園に来られたので、どんな変化があったのかを伺いました。
子どもたちが、自然と植物に興味を示し始めた
まず驚いたのは、子どもたちが自然と植物に興味を示し始めたことです。
「この葉っぱ、なんで緑なの?」「どうして水をあげるの?」という素朴な疑問から、自然と生き物への好奇心が芽生えていきました。
観葉植物のモンステラを見て、「ぼくの手とおんなじ形だよ」と言った息子の発見力には感心させられます。
たま、植物との生活は季節の変化を感じる力も養います。
夏は生長が早く、冬はゆっくりになる様子を観察することで、自然のリズムを体感できます。
順番に水やりを担当するようになった
観葉植物の存在は、責任感も育みます。
週末には子どもたちが順番に水やりを担当し、新しい葉が出てくると家族みんなで喜びます。
枯れそうな葉を見つけると「大丈夫かな?」と心配する姿は、小さな命を慈しむ気持ちの表れでしょう。
加湿器が不要になった
観葉植物のある環境は、空気清浄効果や加湿効果も期待できます。
植物が湿度管理をしてくれるので、以前家に置いていた加湿器は処分しました。
さらに、緑のある空間は心を落ち着かせる効果があり、子どもの集中力向上にも一役買っています。
うちの子はリビングで宿題をしますが、観葉植物のそばでリラックスしながら取り組む姿が見られるようになりました。
枯れる失敗をしたことも
もちろん、植物を育てる過程で失敗することもあります。
過剰な水やりでアンスリウムに根腐れを起こしてしまった時はさすがに落ち込みました。
でも、家族にとってそれが貴重な学びになりました。
「生き物を育てるには適切な関わり方がある」という教訓です。
家庭内で会話が増えたことが一番良かった
いろいろ伺った後、私はそのお客様に「何が一番良かったですか?」と伺いました。
すると、『家庭内で家族の会話が増えたことが一番でした』とのことでした。
植物を置く前はそれぞれがスマホやゲーム機、タブレットなどを触っていて、家庭内での会話が少なかったそうです。
それが今では、植物を通して話をする機会が増えたと、喜んでおられました。