Re:Anth

知らないことは想像できないという話

子育て

国民スポーツ大会(国スポ)が先月末から滋賀で開催されています。
地元ということで、家族で観戦しに行ってきました。
この日はトライアスロンとバレーボールの日でしたが、スマホやテレビの画面で観るのとは違った臨場感がありました。
動画などで目にはしていましたが、実際に現地に行くと知らないことばかりでした。

ネットで何でもわかるからこそ、より大事になった「体験」の値打ち

これまでスポーツ観戦にはあまり足を運んでいなかったのですが、
現地に行ってわかることって実は多いのです。

トライアスロンは水泳競技が終わる時点で「ガチ勢」と「完走最優先勢」に分かれるとか、
ガチ勢の選手が漕ぐバイクの速度は思った以上に速かったとか、
ここぞとばかりに商売に勤しんでいる出店ブースの方々の熱気とか、
バレーボールのスパイクを打つ速度が結構なエグさだったりとか、
試合前の体慣らしの時点でどちらが勝つかおおよそわかってしまうこととか、
長い時間観戦していて盛り上がっているのは実は大人だとか。

テレビではこういう光景は写らないし、画面越しだとなかなかわかりません。
私達は、「それ知ってる!」という言葉をよく使います。
でも、知識ベースで知っているのか体験ベースで知っているのか。
この間には天と地ほどの差があるなと思いました。
知識ベースでの「知っている」は、実は「知らない」と同義なのではないかなと。
海外旅行もそうですが、やはり我が身で体験することが昔よりも大事になった気がします。

狭く深くより浅く広く

子育てにおいて、私が大事にしている観点です。
小学校を卒業する時期くらいまでは、とにかく幅広い経験を子どもたちに積ませてやりたい。
そう思って休みの日にはいろいろなところに連れ出しています。
個々の経験は浅くて良いので、まずは少しでもやったことがある状態を作れたらなと思います。
個々の分野を深めるのはその後でも十分です。
そう思うと、幼少期から学習塾に詰め込まれている子どもを見るととても不安になります。
彼らが成人した時、果たして使い物になるのかと。

最近の子どもたちは、「自由に遊んでいいよ」と言っても困るそうです。
経験の幅が狭いので、何をやっていいかわからないのです。
知らないから、それをやるというイメージができないわけですね。

夫婦共働きのため、子どもに多様な経験を積ませてあげる余裕がなかなか生まれにくい時代です。
その一方で、ワークライフバランスを考えた働き方もできるようになりました。
人生は短いので、自分はどう生きるのが良いと思っているのかについてちゃんと考えないとなと思いますね。

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