
「人は見た目が9割」という言葉があります。
同じタイトルの本が過去にベストセラーになったことがあるので、知っている方も多いと思います。
この話を説明する時によく引用される「メラビアンの法則」の方が有名かもしれません。
コミュニケーションにおいて、言語的要素(何を話すか)より非言語的要素(身なり、話し方)の方が影響が大きいよという話です。
先日近隣の農業高校の生徒さんをインターン生として1週間ほど受け入れました。
彼らを評価する時、まさにこの言葉って真理だなと感じたからですね。
「人は中身だろ」だと言う方もおられるでしょう。
でも昔流行ったキタナシュランが受け入れられていない昨今、
「人はまずは見た目で中身はその次」なんだなーと思い知らされます。
誰が電子タバコをトイレに捨てたのか
事の顛末は、当園の(洋式)トイレに電子タバコが捨てられていた話から始まります。
普段嗅ぎ慣れない煙の臭いがトイレに充満していて、誰が吸ったんだろうという話になりました。
まぁ別に吸い殻が残っていたわけではなく臭いがトイレに充満していたというだけです。
吸い殻は吸った本人が持ち帰ったかもしれません。
ちなみに、当園のスタッフは誰もタバコを吸いません。
なのでおそらく、研修生の誰かが捨てたのでしょう。
誰が真っ先に疑いがかけられたのか
この話を聞いた時に私の頭に真っ先に思い浮かんだのは、耳にピアスをつけていた子でした。
決めつけは良くないので、他の研修生にも裏取りをした上で「おそらくそうであろう」くらいまで突き止めました。
こちらも「園内禁煙」と事前に伝えていませんでした。
なので、その子が一概に悪いとは言えないと考えます。
「常識的に考えてそれはやったらあかんやろ」と言うこともできます。
でも、明確に言葉で伝えていないこちらに責任がありますし、言葉で諌めることはせず知らんぷりすることにしました。
研修も終盤だったので、きっと疲れが溜まっていたのでしょう。
印象というのは強烈な効果があるようです。
他の研修生にも可能性が考えられることですが、私は「おそらくあの子なのかな」とその子を一番に想起しました。
この子なりに真面目にしっかり研修に取り組んでいたのを見ていたのですが、それでも想起してしまいました。
「やっぱり人は見た目が9割は伊達じゃないなー」と改めて思ったわけです。
人は他人にそれほど興味はないけれど、
利害関係者になった途端に特に悪い部分を見るようになる
人は皆、自分がどんなふうに見られているか気になるものです。
でも人って、意外と他人のことをそれほど見ていません。
そんな中自分に利害が関係するようになった途端、人はその人を注視するようになります。
特にその人に関するネガティブな情報は特に敏感になります。
研修生の子たちには、社会にはそういう一面があるってことを知っておいてほしいなと思いました。
そういうことがあり、「人は見た目が9割って本当だな」と思ったわけです。
これを知らないと、社会に出て知らず知らずのうちにマイナス評価を受けてしまいますから。