Re:Anth

農園の近所が車で大変賑わっていた話

ひとりごと

先日、私たちの農園のすぐ近くで、あるイベントが開催されていました。
毎年恒例の催しのようですが、会場は持ち回り制。
今年はたまたま、近所にある「少し前に倒産してしまった会社」の敷地が選ばれたそうです。
次の買い手が決まるまでの間、その会社の社長さんが場所を提供されたとのこと。
私も昼休みにふらっと覗いてきたのですが、とても賑やかでした。

「売上」よりも大切なものがそこにあった

会場には10台以上のキッチンカーが並び、古着屋などのショップが軒を連ね。
また、空き地には驚くほど多くの車で賑わっていました。
ただ、何より印象的だったのは、そこに流れる「空気感」です。
ギスギスした商売っ気ではなく、集まった人たちがその空間自体を楽しんでいるような、とても和やかな雰囲気。
まるで、みんなが誰かと「おしゃべり」をしたくて集まってきたかのようでした。

イベント終了後、一息ついている社長さんにお話を伺うと、関係者からも「またここでやってほしい!」と大好評だったそうです。

社長の人柄が引き寄せた「景色」

このイベントを見ていて強く感じたのは、これは決して「お前がやれ」と言われてできることではない、ということです。
集まったのは、倒産した本業の事業内容とは全く関係のないジャンルの方々。
それはつまり、社長さんがこれまで築いてきた「人脈」と、何よりその「お通し(人柄)」があったからこそ実現した景色なのだと思います。

実は、こちらの先代社長はかなりのやり手だったと耳にしています。
息子である現社長は、常に偉大な父と比較されていたことでしょう。
相当なプレッシャーの中で事業を引き継がれたのかもしれません。
親というものは、つい子供に「自分と同等、あるいはそれ以上」の成果を期待してしまいます。
しかし、その「親フィルター」は結構協力で、ともすれば子供の可能性を狭める可能性もあるなと感じます。

先代と同じやり方で成功することだけが正解ではない。
たとえ会社という形が変わったとしても、その人が持つ「人徳」で新しい価値を生み出し、地域に笑顔を届けることができる。
これこそが、彼にしかできなかった「事業」の形なのかもしれません。

アンスリウムを育てる私たちも、ただ植物を作るだけでなく、誰かの心に寄り添えるような存在でありたい。
そんなことを再確認した一日でした。

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