以前「お祝いにもらったアンスリウムにアリが発生した」という記事を書きました。
アリに続き、今回はコバエです。
前回も今回も、当園が生花店に卸している商品(愛んすりうむ)について起きたものです。
卸売用の商品については納品後の管理責任を生花店にお任せしています。
そのため、当園で引き取りや代品発送を受けておりません。
ただ、こうも立て続けに起きてしまうとお断りするのもなかなかに心が痛むわけで…。
何とかできないものかと、新しい悩みのタネに苛まれております。
卸売用の商品の管理責任は生花店側にある
当園で作ったアンスリウムはいろいろな形でお客様の元に届きます。
ECサイトなどで直接販売するものもあれば、生花店に卸す場合もあります。
その中で生花店に並んだ商品については、納品後の管理責任は当園の手から離れます。
今回のように、納品後に起きたトラブルの原因は当園ではなく生花店の管理方法の問題にあるいうことで、当園では補償対応をしていません。
実際のところ、コバエがどこで混入されたかは正確には追うことができません。
時折、当園の補償対応指針について「そんなのはおかしい」と言われることもあります。
とはいえ、「熟成紅うちわ」では今回のようなトラブルがこれまで起きたことがないんですよ。
そんなわけで、こういったトラブルは納品後に発生したものとして扱っています。
もらった人はどこに問い合わせたらいいかがわからない問題
まぁ、責任の所在とか堅いことを言いたいわけではなく…。
一番困っている人はこのコバエにまみれたアンスリウムをもらった方ですね。
せっかくお祝いとしてもらったのに、気分は最悪なわけです。
そして、「このアンスリウムをどうしたらいいかわからない」わけですね。
さすがに、この状態では店に並べるわけにもいきません。
贈った方には責任はないですし、文句を言うわけにもいきません。
購入した生花店もわからない場合がほとんどでしょう。
生花店にクレームをつけることもできないわけです。
ギフトとしてもらった商品が破損していたとか、今回のようなケースが起きた場合の受皿がないのは、お花を流通させるには結構な障壁だなぁと感じます。
そして、たまたま贈られたアンスリウム鉢花のイメージが毀損するということで、作り手としてはなかなかに複雑な気持ちです。
遅かれ早かれ、アンスリウムの贈答対応は胡蝶蘭のようになる
胡蝶蘭という高価格帯の花があります。
この花は管理の不手際などで花が一輪でも落ちてしまうと、たちまち商品価値が損なわれます。
そのため、最近の胡蝶蘭のギフト対応は生産者から直送されるケースが増えてきました。
生花店からすれば、ロスするリスクをゼロにできるわけです。
遅かれ早かれ、アンスリウムもこの胡蝶蘭と同じような扱いになっていくのではと感じます。
そこそこ嵩があるので、宅配業者に運んでもらったほうがお互い楽ですから。
もし花が傷んでいたり、今回のようにコバエの発生が起きたとしても、作り手の責任にできますから。
高額な贈答用商品は、生花店の陳列棚から徐々に消えていくんだろうなぁと思います。
もうネットで買いましょう。
まとめると
コバエについて問い合わせが来るたびに思うのですが、生花店サイドの人って、コバエが発生していることを分かっているのではないでしょうか。
コバエってそんな急に湧くものではないはずです。
もし分かってやっているとしたら、それはなかなかに悪どい商売をなさっているなーと思います。