12月もまもなく中旬に差し掛かろうとしていますが、とても暖かい日が続いています。
もちろん夜はそれなりな温度まで下がりますが、体感的にやはり暖かい。
「今年は暖冬だなー」と思わせられます。
昨年の今頃、当園では珍しく年が明ける前に雪が降っていましたし。
暖冬だとアンスリウムを冬越しさせやすい
暖冬によってアンスリウムは冬越しをさせやすくなります。
アンスリウムの株が枯れる最も多い原因は「冬の寒さ」ですから、暖冬だと置き場所の温度を維持するハードルがグンと下がります。
なので、今年は「アンスリウムが春まで枯れずに持った!」という方が増えるのではないでしょうか。
中途半端な低温障害は割りとキツい
低い温度によって株が受けるダメージやそれによって起きる症状を「低温障害」と言います。
その中で重度な低温障害を「凍傷」と呼んでいますが、それぞれ症状が異なります。
凍傷は株全体が茶色・黒色になり、ドライフラワーのようなパリパリの質感になって枯れます。
凍傷まで行くと基本的に株はダメになりますが、軽度レベルの低温障害だと株の一部が黄色くなるくらいで枯れずに踏みとどまります。
ただ株に何らかの後遺症が残り、以降の生育に影響が出ることが多いです。
具体的には以下の症状が起きうります。
①株全体が黄色くなって、徐々に株が弱っていく(最後は枯れる)
②根腐れを併発し、新しく展開する葉や花が小さくなる
③株の草姿が変形し歪な形になる
これからの反応は元に戻らない不可逆的なものであることが多いです。
またその後のお手入れにすごく気を遣うことになるので、「きれいに枯れてくれたほうが(気持ちがスッキリして)良かった」と言うお客さんもいます。
もちろんこれらの症状を引き起こさずに越冬しさせられる可能性も高まりますが、軽度な低温障害は厄介なものであると頭の片隅に入れておいていただくと良いと思います。
アンスリウムを冬越しが上手く行くと自信がつく
アンスリウムの冬越し成功は、お手入れのレベルが上がったことが実感させてくれます。
今年は気候が味方をしてくれそうなので、ぜひアンスリウムの冬越しに前向きチャレンジしていただければと思います。