当園のオンラインサイトでは、「アウトレット」と呼ばれる商品を用意しています。
品質にこだわって商品を作っていると、どうしてもその基準を満たさない株が出てきます。
育て方に失敗して根がやられてしまった末期の株は含めていません(廃棄しています)。
ちょっと形が不格好だったり、花つきが少なかったり、傷がついてしまったりしたもののことです。
株としては元気なので、適切に育てていれば新しい花は咲いてきます。
そういった株をお手頃価格でお届けしているのが当園の「アウトレット」です。
手前味噌ですが、その辺の店にある「アウトレット」と一緒にしないでほしいくらい、良い株をお届けしています。
「アウトレット」という言葉の使われ方
ここ数年で、国内のあちこちにアウトレットモールが登場しました。
そのおかげか、「アウトレット」という言葉がだいぶ市民権を得てきたように思います。
アウトレットは「メーカーや卸業者などが在庫処分のために、流行遅れや季節外れ、規格外商品などを格安で消費者に直接販売する店のこと。または、その商品。」という意味なので、セールの意味合いでお店で見切り品が売られていることもままあります。
服や家電製品のように経年劣化が進みにくいものであれば、今購入しても半年後に購入してもそれほど大きな違いはないでしょう。
一方で植物の「アウトレット」を手に取る時は注意が必要だと思っています。
なぜなら、お店で取り扱っている植物は時間とともに傷みが出てきて、株の状態が悪くなってくることがほとんどです。
そして、その時間が経った植物が「アウトレット」として売られています。
セール品的な扱いの「アウトレット」は買わないほうが良い
このようなアウトレットを買うと、家に迎えた後に状態がさらに悪化することがあります。
これはアンスリウムの素人であろうとベテランであろうと、同じことになります。
お手入れが上手い方であれば復活させることができるかもしれません。
しかし、ストレスによって草姿が崩れた株は基本的には元に戻りません。
※セール品を買うと損をする話は動画で詳しくお伝えしています
お客様の中には、枯死寸前で「SALE」のシールが貼られたアンスリウムを購入して、その後すぐ株がダメになって、「アンスリウム先生!助けてください!」とメッセージを送って来られる方もいます。
正直なところ、当園の商品でもないわけで、そんな形で相談に来られても困るわけです。
この場合は、買い方が悪いということで、やんわりアドバイスをお断りさせていただいています。
こういう言い方が失礼なのは重々承知していますが、こういう情報リテラシーが低い人はだいたいが外れ商品を掴まされ、他のところでも損をしていると思います。
別に本人が納得しているなら良いですが、知らずにお金を払わされているのであれば残念すぎます。
当園に関わっていただく方には、そういう思いをしてほしくないのです。
「アウトレット」の代わりになる良い表現がほしい…
というわけで、当園で扱っているアウトレットは、ホームセンターにある「アウトレット」と混同され誤解を招くおそれがあるなと最近感じています。
アウトレットという表現をキーワードにページを閲覧してくれているお客様がいるのは事実なので、一定の集客効果はあると思うのですが、そこらのアウトレットと同じように見られるのはなんかなぁ…と思っています。
ぜひ良い表現があればコメントいただきたく思います。