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【ひとりごと】ペンキ塗りという毎年恒例の苦行

アンスリウム


先日農園の屋根のペンキ塗りをしました。
だいたい母の日明けくらいのタイミングで毎年やっている行事です。
ハシゴで屋根に上がり、噴霧器を使ってペンキを拭きつけます。
このペンキ塗りがなかなかに曲者で、かなり日を選ぶ作業なのです。
理想は「しばらく雨の降らない曇りの日で、かつ無風であること」なのですが、他の仕事もしているので、なかなか良い日に巡り会えません。
とはいえ先延ばしにし過ぎると、夏に向けて気温と光の強さがどんどん激しくなっていきます。
そのため、ある程度の見切りをつけて強行する年がほとんどです。
今年の実施日は「無風だけど快晴日」でした。
照り返しの眩しさと暑さにヒーヒー言いながら、ひとまずやり終えました。

※ご案内※ 6/2(日)10-16時までオープンファーム開催

こちら(LINEへ繋がります)から事前予約をしてからご来園いただくととても嬉しいです。
お客様のバッティングを防ぐため、事前予約をおすすめします。
農園住所:527-0016/滋賀県東近江市今崎町625

日本はどんどん暑くなっている

これは皆さん感じていることがだと思いますが、日本は年々暑くなっています。
ハイパーエルニーニョの2年目ということで、今年もおそらく猛暑でしょう。
この暑さの中作業をしたり植物をケアしなければいけないので、生産者の仕事の大変さを思い知らされます。

今年は暖冬でしたが、その影響が様々なところで出ることとなりました。
単に暖かいのは皆さん嬉しいことだと思います。
でも、農業界では「冬~春に収穫する農作物を作っている」生産者が困ることになります。

イチゴ・トマトは冬が暖かいと困る農産物代表

冬~春に収穫する農作物の代表例がイチゴとトマトでしょう。
冬が暖かいと「糖度が上がらず、果実が堅くなる」という現象が起きます。
糖度は厳しい寒さにさらされることで上昇する特性があります。
そのため、寒さが穏やかだと糖度が上がりにくくなるのです。
また、暖かいために株の生育が旺盛になるために果実が堅くなったり、奇形の果実ができることに繋がります。
さらに暖かいと実ができるタイミングが早まりますから、またシーズンではないのに収穫しないといけないという羽目になります。
農業というのは自然を相手にする仕事なので、気候の変化による影響をモロに受けるわけですね。

アンスリウムの今後について

アンスリウムは「夏の花」と言われます。
原産が熱帯なので暑さにはある程度耐性がありますし、暖房コストが押さえられるなどのメリットも割と享受できる植物です。
その点では、アンスリウムを育てていて良かったなと思えることが多いですね。
寒さが必要な植物だとわざわざクーラーで温度を下げないといけないですから、冷房にかかるコストが増加することになります。
胡蝶蘭がわかりやすい例ですね。

昨今は環境問題について問われる機会が増えました。
この記事の冒頭に書かれたペンキ塗りでもそのあたりを考慮した資材を使っています。
最近のペンキは本当にいろいろなものが登場していますよ。
ただ白いだけじゃなく熱を遮断してくれたり、熱だけ遮断して光は通してくれたりします。
新しい商品が出ると、そのアイディアに感心させられる日々です。
感心させられるばかりではなく、感心してもらえる生産活動をしていきたいものです。

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