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(お手入れ)傷みが出た鉢植えを救うには

アンスリウム

先日、以前お届けした鉢植えが傷み始めたので診て欲しいというお客様が来園されました。
写真は直径約40cmの鉢を使った大型の寄せ植えで、6株を使って仕立てたものです。
お手入れ方法にもよりますが、ここまで大きい鉢を使った寄せ植えは、一部の株だけが生き残っていて他が枯れてしまうという場合が出てきます。
こういった株に傷みが出てきた場合にどう対応するかについて書き留めてみます。

株の数・大きさと鉢サイズとのバランスを考える

アンスリウムに限らずですが、株の株や大きさに合った鉢を選ぶ必要があります。
「大は小を兼ねる」という言葉もあるし、大きく育てたいなら大きな鉢を使ったほうがいいのでは?という疑問を感じる方もおられるかもしれません。
でも、ちょっと考えてみてください。
いずれ大きくなるからと、5歳の子供に大人が着る服を着せる人はいませんよね?
そうです、写真のように残された株にとって今の鉢は大きすぎるわけです。

ちなみに、株に鉢が大きすぎるといろいろなところに支障が出ます。
鉢が大きすぎるので土の中の根がまとまらなくなりますし、土が乾くサイクルも乱れます。
また土が乾きにくくなったり、一部の土がカラカラに乾くことになります。
こうなると土の状態が均一にならないので、遅かれ早かれ株は傷んでいきます。
なので、生き残った株がこれ以上傷む前に、別のもっと小さな鉢に植え替えてあげる必要があります。

白い根が残っていれば傷みは浅く、復活の見込みアリ

写真のように、白い根が残っていたら傷みは浅く、復活の見込みアリです。
これでも多少の傷みはありますが、なんとかなるでしょう。
一方で傷みが酷く、茶色くジュクジュクした根ばかりの株は厳しいです。
白い根が1-2本しか残っていないという株も正直厳しいです。
見込みのある株だけを掘り上げて、小さな鉢に植え替えてあげましょう。
土はこのまま再利用してOK。

株の大きさに合わせた鉢に植え替えることが重要

結局あの大鉢は、この2つの株だけになってしまいました。
寂しさを感じてしまうかもしれませんが、あのまま放っておいても状態はどんどん悪化していき、最終的にはすべての株が枯れ果てることになります。
人間が体に合ったサイズの服を着るのが良いのと同じで、その時の株の大きさに合った鉢を選んであげることが大事なのです。
これで、大切な方からいただいた株を枯らせずに済みますね!

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