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(お手入れ)片方の株が傷んできた場合の対処

アンスリウム

アンスリウムの鉢植えを買うと多くの場合、1株ではなく2株以上の複数の株が鉢に植わっています。
そんなアンスリウムの鉢植えを育てていると、一部の株が傷むということがあります。
以前の記事では寄せ植えで同様のことが起きた場合の対処について触れました。
今回は、5号や6号などの小さめの鉢で起きた場合にどうすべきかを書き留めます。

アンスリウムの株は2株で1セットになっていることが多い

アンスリウムの鉢植えに使われる株は、鉢の大きさに応じて増えていきます。
4号は1株、5・6号は2株…という具合ですね。
7号以上はもっと株が増え、寄せ植えという形で見た目がどんどん大きくなります。

そんな株ですが、5号以上の鉢は2株が1セットになって植えられていることが多いです。
写真の鉢は6号サイズですが、2つの株がセットになっているのがわかりますね。
今回はこの1セットになっている2株のうち、1株が枯れてしまった場合の対処法です。

2株1セットになっていることのメリットと、起きうる不具合

2株1セットになっている理由はいくつかあります。
その中で、生産者にとって2株1セットにするメリットを2つ挙げます。
ひとつは一定のボリュームになるまでの時間を短くするため。
もうひとつは、株立ちを安定させるためです。
特に後者は個人的に重要だと思っています。
1株だと育つ過程でどうしてもグラグラとバランスを崩してしまうんですね。
そしてこの問題は、2株で植えることで解決します。
互いに葉や根が絡み合って育つため互いに支え合い、支柱がなくても倒れずに育ってくれます。

ただ、この2株が競合するというデメリットもあります
どちらの株も同じペースで育ってくれれば良いですが、どちらかが生育面で勝ち、不均衡な形で株が育っていくことがあります。
このような場合、片方の株の葉や花はすごく大きく立派になる一方、もう片方は上手く育たないという鉢が出てきます。
この状態がこじれると、冒頭に話したような「片方の株が枯れる」という事態になります。
これはあくまで水やりを均等に行えているという前提です。
初めは2つの株がバランス良く育っていても、水やりの仕方が中途半端だと生育のバランスが崩れ同様の事態になります。

植え替えをするなら枯れた方の株は取り除いてあげる

対処法ですが、そのままの鉢で育てるなら特に株をいじる必要はないと考えます。
5号や6号程度の大きさなら、株が片方のみになってもなんとか育つでしょう。
もし植え替えをする場合は、その際に傷んだ方の株を取り除いてあげると良いですね。
株の取り除いてあげた後は、鉢のサイズはそのままにしておくか、一回り小さくしてあげることも検討すると良いです。
また別の記事で書こうと思いますが。鉢のサイズと株の大きさのバランスはとても重要です。

植え替えをすると株がどうしても傷むことになります。
このダメージをできる限り小さくしてあげる意味でも。植え替えの際は傷んだ株を取り除くひと手間をしてあげると良いですね。

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