
先日行ったお客様インタビューで聞いた話で、昨今アンスリウムが枯れるピークが冬から夏に移っているようです。
アンスリウムは寒さに弱いので、当園が一番に気をつけないといけないのは「冬」だと思っていたので、結構意外なお話でした。
暖冬により上手く冬越しできる人が増えてきた
理由ははっきりしていますね。
多くの方にとって「暖冬だったから」というのが正直なところでしょう。
個人的には「アンスリウム先生の動画やブログを読んだから!」と言ってほしいところですが(笑)、
そこまで影響力はないと思うので、気候の変化が主な要因だと思います。
確かに最近暖かいですもんね。
当園のある滋賀県では、冬になると雪が降ります。
でも、そのほとんどがパラパラと降って終わり。
積もるのは1-2回くらいです。
昔はもっと降っていましたから、確かに雪に悩まされる事が減ったなーという印象です。
当然同じような状況が全国でも起きていて、、アンスリウムを育てている人には前向きな変化だと思います。
もちろん、アンスリウムに関する知識を蓄えておられて、冬のお手入れを上手くできている方も増えたはずですから、冬越しを成功された方はぜひ自信を持ってほしいですね。
冬が暖かくなった一方で夏の酷暑がよりキツくなった
その一方で夏が暑くなりました。
枯れるピークが夏に変わってきたわけですね。
日中35℃を超える日が続くのは当たり前になりましたし、夜もなかなか気温が下がりません。
どの生産者も、夏の高温によるストレスをどう抑えるかで頭を悩ませています。
今回のインタビューでわかったことですが、年間を通してアンスリウムを育てている方にとっては枯れるリスクで悩まされるのは冬よりも夏だということです。
これは私にとっては結構意外なお話でした。
てっきり皆さん冬の寒さで株が枯れてしまうことに悩んでいると思っていたんです。
昼間お仕事をされていると、どうしても家が締め切りになってしまって、家の中の温度がかなり上がってしまうというのはよくある話ですね。
かと言って窓を開けて家を出るわけにも行かないし、なかなかに難しい問題です。
耐暑性の高いアンスリウムも今後開発されていきそうだが…
もともと暑さには強いアンスリウムですが、さすがに40℃近くなると弱った表情を見せます。
アンスリウムの中には暑さにやや弱い品種もあり、同じように並べていてもそういう品種から先に枯れてきます。
これは未確認ですが、耐暑性がより強化されたアンスリウムが登場するかもしれませんね。
そういう情報が出てきた場合は、早めに共有していこうと思います。
まとめると
お客さんのところで枯れるピークの変化が知れて良かったです。
知らないと的外れな情報を発信し続けてしまうところだった…。
暖冬とはいえ、寒さはまだまだ続きます。
注意点に関してまとめたこちら記事もぜひご覧ください。