冬の間に傷んだ株を引き取ってきました。
冬の寒さによって結構傷んだ状態なので「もう廃棄しようかなぁ」と思いましたが、少し様子見をしてみることにしました。
今回は見込みアリ?ナシ?について私が考えたことを書き留めることにします。
温度の制御が一番難しい
アンスリウムに限らず植物を上手く育てるにあたり、考えておく要素がいくつかあります。
※詳細は動画でお話ししているので、そちらをご覧ください。
その中で、温度の制御が最も難しいと考えます。
夏はやっぱり暑いし、冬はやっぱり寒いです。
かといって植物のためにエアコンやヒーターをガンガン効かせて無理やり調整するのも大変です。
そしてエコじゃないために、周囲の目も気になるところです。
特に夜間は人が不在になる空間は空調を止めるところがほとんどでしょう。
アンスリウムは熱帯植物なので寒さに弱いです。
写真のように一冬を通して株が傷んでしまうということはよく起きる現象です。
株元が茶色くなってしまっていたら見込みナシ
私は傷んだ株を引き取った時、まず株元の状態をチェックします。
葉の状態は悪くなってはいるが、株元は茶色にならず青々としているという場合は結構あります。
株元が茶色になっていると根元がぐらつき、ひどい場合はポキっと折れてしまいます。
この場合はもう手遅れと判断し、とっとと処分するようにしています。
今回の場合は、株元は茶色くなっていませんでした。
株取引と同じで、「損切り」のタイミングはちゃんと押さえておきたいところですね。
かわいそうだからと残しておくと、そこから虫や病気が発生し、他の株に伝染する可能性もあります。
新しい葉が出てきたら、肥料を追加する
引き取り時にはまだ青々としていた株が、時間とともに枯れていく場合もあります。
こればかりは時間が経ってみないとわかりません。
様子見をしている中で土が乾いてくるようなら根腐れはしていないと判断ができます。
そのうち新しい葉が株元から生えてくるようであれば、おそらく今後枯れる心配はないでしょう。
冬を通して肥料が切れている場合が多いので、このタイミングで肥料を追加します。
固形肥料・液体肥料に加え、活性剤も足してあげると良いですね。
購入時の状態に戻るかどうかは運次第
峠を越したとして、購入時のような葉も花もたくさんある状態に戻るかどうかは運次第です。
低温によるダメージの度合いにもよりますし、一概には判断ができないからですね。
とはいえ、鉢花を長く育てるとその花には歴史が刻まれます。
車やスーツケースについた傷のようなもので、それはそれで購入時にはない味が出てきます。
それもひとつの楽しみ方だと思いますね。