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【お手入れ】Re: 冬の間に傷んだ株を養生する

アンスリウム

先日、冬の間に傷んだ株を引き取ったという記事を書きました。
引き取ったままの状態で様子見をして約一ヶ月。
あれから状態が様変わりしてきたので、このあたりで一度思うところを書き留めてみます。

傷んだ株がみるみるうちに枯れていく

まず一番の変化はこれです。
一言で言うと「アンスリウムは温度によって株の代謝がかなり変わる」ということですね。
引き取るまでは寒いところに置いてあったせいか、変化(株の枯れ)がとてもゆっくりでした。
それが農園という暖かい場所に移してあげたことで、枯れ方が一気に加速。
その後あっという間に株全体に黄変が広がり、葉がポロポロと落ち始めました。

うーん、引き取った当初は「なんとかなるんちゃう?」とか軽く考えていましたが、
思ったよりも株は低温によるストレスを受けてしまっていたようです。
鉢下げや水やりなど、特に何かしらの手入れをしない状態でこれですから。

捨てる株と残す株を選別する

株元なこんな感じで全体的に茶色いです(写真右上)。
今のまま放っておいても良いことは何もないので、残す株と捨てる株を分けることにします。
この大鉢は3株植えで、手間の傷んだ2株を掘り出します。
2株はどちらも株元まで茶色くなっているので、もう手遅れです。
この傷んだ2株を掘り起こした後の根の状態はこちら(写真左下)。
傷みが進行して腐ってしまっていて、健康な根がほとんど残っていません。

辛うじて奥の1株だけは地上部が緑色で、根もまだ生きていました(写真右下)。
同じ環境に置かれても、同じ鉢の中で完全にダメになる株と生き残る株に分かれるのは興味深いです。
ちなみに、この3株植えは3色仕立てで作ったもので、この生き残った株は「パンドラ」です。
昔からある品種ですが、パンドラはかなり強い品種ですね。
素晴らしい。

土を入れ替えて、健全な株2つを補充する(写真撮り忘れた…)

選別が終わったので次は植え込み作業に。
幸い生き残ったパンドラ株の根は結構多く残っていました。
このまま健全な他の株と一緒に植え込んでも問題ないでしょう。
逆に、根傷みが進行していたら、健全な株と一緒に植え込むのは一度検討したほうがよいですね。

念の為土を新しいものに入れ替え、合計3株を一緒に植え込みました。
もうしばらく様子見は必要ですが、おそらくこれで改善されていくはずです。
株が回復したら、引取先に持っていこうと思います。

※告知※ 5/12(日)に品種検討会開催

5月12日(日)10時からを予定(参加希望者の情況によっては、開始時間を変更します)
アンスリウムの細かい品種情報や、生産者目線の育て方について詳しく知れる良い機会です。
ZOOMにてやりますので、PCかスマートフォンにてご参加ください。
お申込はこちらから。詳細情報はこちらの記事にまとめています。

※告知※ 6/2(日)にオープンファーム開催

時間は10-16時まで、当園ではこの時間農園を開放しています。
こちら(LINEへ繋がります)から事前予約をしてからご来園いただくととても嬉しいです。
お客様のバッティングを防ぐため、事前予約をおすすめします。
農園住所:527-0016/滋賀県東近江市今崎町625

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