美しい光沢のある葉と、特徴的な花姿が魅力のアンスリウム。
南米熱帯地方原産のこの植物は、室内観葉植物として人気を集めています。
しかし「葉の輝きが失われてきた」「元気がなくなってきた」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、「葉はワックスなどできれいにすればOK」という話をしたいわけではありません
葉の状態が悪ければ、ワックスでいくらお化粧しても、それはすぐにわかりますから。
まずは光環境を適切に整える
アンスリウムの葉を美しく保つポイントは、実はとてもシンプルです。
まず大切なのは「適切な光環境」です。
レースのカーテン越しの明るい光が理想的で、直射日光は葉焼けの原因となります。
窓際に置く場合は薄手のカーテン越しにするか、少し離して置くことで葉の美しさを保てます。
適切な水やりと湿度管理
次に「水やり」ですが、これが意外と難しかったりします。
土の表面が乾いたらたっぷりと与えるのがコツです。
最近「こまめに水やりをしていたら株が傷んできた」という問い合わせをもらいましたが、アンスリウムはこまめに水やりをするのはおすすめしません。
また、受け皿に水が溜まったままにすると根腐れを起こしますので、適宜捨てるようにしましょう。
冬場は土が乾きにくくなるので水やりの間隔を空け、乾燥気味に管理するとよいでしょう。
葉の輝きを保つ秘訣として、湿度管理も欠かせません。
アンスリウムは湿度60%以上を好むため、乾燥する季節には葉水をこまめに行うと効果的です。
また、葉の表面にホコリが付くと光合成が妨げられ、輝きも失われます。
月に1回程度、柔らかい布で優しく拭いてあげると、葉本来の美しさを取り戻すことができます。
肥料はそれほど与えなくても大丈夫
アンスリウムの鉢植えには緩効性のコーティング肥料が使われています。
固形肥料を新たに与える必要はありません。
できれば月1回程度、薄めの液体肥料を与えてあげるとGoodです。
アンスリウムは生育が遅いので、肥料成分の吸収もゆっくりです。
良かれと思って肥料を与えすぎると根を傷めることがあるので注意しましょう。
おわりに
アンスリウムの葉は、ちょっとした気遣いで驚くほど生き生きと様変わりします。
今回の記事で書いたコツを一通り試した後に、ぜひワックスでお化粧をしてあげてください。
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