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アンスリウムの増やし方と株分けのタイミング

アンスリウム

アンスリウムが好きな方の中には、株分けなどをしてもっと増やしたいと思われる方も多いのではないでしょうか。
今回は、アンスリウムの株分けに対する考え方と、上手な殖やし方についてまとめました。

アンスリウムを増やす主な方法は株分け

親株から株分けをして、それぞれを別の鉢に植え替えるのが一般的な方法です。
親株の株元を見ると、子株が生えていることがあります(「分げつ」といいます)。
この子株を清潔で鋭利なナイフやハサミを使って分割します。
アンスリウムは花がついている茎、葉、根が1セットになっています。
アンスリウムは、これを積み重ねることで大きくなっていく植物です。
これを専門用語で「ファイトマー」といいますが、このファイトマーを崩さないように分割することが重要です。

分割した株は、水はけの良い専用の土に植え替えます。
この時、株の大きさに合った鉢選びが大事です。
株の大きさに対して鉢が大きいと上手く育たないこともあります。
初めは小さな鉢に植え替えると良いです。
植え付け後はたっぷりと水を与え、明るい日陰で管理するとよいでしょう。
直射日光は葉焼けの原因となるので避けてください。

また、挿し木による増殖も可能です。
健康な茎の一部を10〜15cmほど切り取り、切り口を乾かした後、水やパーライトなどの挿し木用の培地に挿します。
発根するまでは湿度を保ち、明るい場所で管理しましょう。

株分け・挿し木のどちらの場合においても、土に植え込む時にメネデールといった発根促進剤に漬けて植え込むと早く根が伸びるのでおすすめです。

なぜ分げつするのか

この時ひとつ考えておかないといけないのは、「何故株が分げつするのか」ということです。
分げつによってできた子株は、株分けして個別に育てても親株ほど大きくはならないことが多いです。
言わば「できそこない」の株なのです。
とはいえ、そんな子株にもエネルギーは必要です。
株は栄養分を分け与えて子株を作るわけです。
なぜそこまでして親株は子株を作るのでしょうか。

それは、「株が何らかのストレスを受けていて、このままだとまずいと思っている」からです。
子孫を残すというのは生き物の本能です。
自分の成長を後回しにしてでも子孫を残そうとしているわけですね。

何が言いたいかというと、もしお手元のアンスリウムに分げつが起きているとしたら、お手入れの仕方になにか問題があることを疑ったほうが良いということです。
アンスリウムを生き生きと育てたいのであれば、そこはちゃんと向き合う必要がありますね。

単に株を殖やしたければ、ストレスを与えてやれば良い

最近はメルカリなどで株分けした子株を売っている人がちらほら見受けられます。
一応これは違反行為なので、苗メーカーが訴えてきたら基本負けます。

そういうルール的なことは置いておくとして、
単に株を殖やしたければ水を控えめにしたり、温度を少し低めに設定してあげたりして、株に意図的にストレスを与えてやると分げつが起きる確率を上げることができます。
先述の通り、分げつした株は大きくは育ちません。
大きさをとるか数を取るかは持ち主さん次第ではあると思いますね。

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