アンスリウムの鮮やかな花と光沢のある葉は、どんな空間にも華やかさをもたらしてくれます。
南国ハワイの花としても知られるアンスリウムは、実は適切な環境と少しのお手入れで、
日本の住宅環境でも元気に育ててることができるんです。
アンスリウムは室内で育てることが定石とされていますが、やり方によっては屋外に置くのもアリだったりします。
アンスリウムを屋外に置くメリット
いくつかありますが、一番は「風通しが良いので株が蒸れにくい」ということです。
室内でアンスリウムを育てる上で問題に上がりやすいのが「風通しが悪く株が蒸れてしまう」ことです。
屋外だとこの心配がないんですね。
何より環境が自然により近いので、当たり前ですが植物も育ちやすくなります。
2つめのメリットは「床が濡れる心配なく水やりをできる」ということですね。
屋外なら基本的に足元は濡れて良いはずです。
そのため、シャワーなどを使って株全体を濡らすような水やりの仕方が可能になります。
これは植物にとっては非常に有効で、満遍なく土を湿らせることができます。
室内だとどうしても床が濡れることが気になってしまいます。
そうなると、つい控えめな水やり加減になりがちです。
「部屋を汚さなくていい!」という精神的なハードルの低下は、実はかなり大きかったりします。
最後は、「株が徒長しづらく、新しい花を咲かせやすい」点でしょう。
室内だとどうしても置き場所が暗くなりがちです。
その点屋外だと光を遮るものが少ないので、明るい環境で株を育てやすいです。
結果、株がより早く生長したり、新しい花を早くつけてくれることが期待できますね。
屋外に置く上での注意点
アンスリウムは基本的に強光に弱いです。
そのため「春~秋にかけての遮光環境の整備」は必須です。
特に夏の西陽は強烈で、夕方の短時間で挿した光が原因で葉焼けを起こすこともあります。
マンションのベランダに置く場合はかなり注意が必要で、特に真夏は置かない方が良いです。
そもそもマンションのベランダは空気が籠もりやすく、温度が高くなりがちです。
さらにエアコンの室外機から熱風が出てくるので、いくらアンスリウムと言えども耐えられません。
次に乾燥に対して気をつける必要があります。
もちろん環境による話ですが、風が強い場所では当然土の乾きも早まります。
アンスリウムの水やりは2週間に1回程度を推奨していますが、屋外ならもう少し早いペースでの水やりが必要です。
最後に秋以降寒くなってきた時に忘れずに室内に入れる必要がある点です。
アンスリウムは寒さに弱く、10度を下回ると品種によっては低温によるダメージを受け始めます。
忘れずに室内に移してあげることが必要です。
アンスリウムは環境に応じた適切なケアで、長く美しい姿を保つことができます。
室内でも屋外でも、住環境に合わせた育て方で南国の彩りを楽しんでください。