最近は番組にも造花が使われることが増えましたね。
「あれ造花やな」と一目で判別できるものの最近の造花のクオリティの高さに驚いています。
ちなみに私は生産者ですが、造花を完全否定はしていません。
場面に応じて、どちらも賢く使い分ければ良いという考え方を持っています。
造花の良さ
AmazonやAlibabaを見ていると、実にのアンスリウムの造花が売られています。
こんなのとかこんなのは、普段アンスリウムを見慣れていなければ見間違うレベルでしょう。
アンスリウムに限らず造花の一番の良さは「枯れないこと」だと思っています。
生花は時間とともに劣化したり枯れていきますが、造花はその状態がずっと維持されます。
新しいものに取り替えていく必要がないので、コスト面で大変有利になりますね。
Barなどの薄暗いお店なら、上手く使えばとても良い雰囲気作りに役立ってくれます。
ちなみにトップの写真は某サービスエリアの一角を取り収めたものです。
よく見ないとわかりませんが、生花と造花が組み合わっています。
手前には生花、その隙間や奥側には造花が配置されています。
「こういう使い方があるんだな」と、見ていて感心していました。
テレビ番組のセットでも、一度造花を調達しておけば他の番組でも使い回せます。
使わない時は倉庫に眠らせておくこともできますから、管理上の手間も楽ですね。
ここぞという時にはやっぱり生花が喜ばれる
そうは言っても、贈り物に造花というのはちょっと興ざめするように思います。
私はもらうなら生花が欲しいと思うのですが、世の中の流れは日々変わってきています。
日頃植物を置かない人にとっては、「要らない」と思われる可能性もありますよね?
相手によっては、人工葉などを贈るのは部屋づくりの意味で「アリ」かもしれません。
私は将来、生花が珍しいものになっていき花を贈る機会が減っていくと考えています。
その結果、「花を贈ること=粋なこと」と思われるようになっていくのではないかと。
様々な贈り物候補がある中、「敢えて生花を選ぶ」という姿勢が評価されるようになっていくんじゃないでしょうか。
細かいところだけど、結構見られていると思う
お店に置く花に生花を選ぶか造花を選ぶかで、そのお店のレベルが問われると思います。
注意深く見ると気づきますが、お店に置いてある造花は多くの場合でホコリを被っています。
取り替える必要がないため、ついホコリがついたままになっていたりするんですね。
でもこのホコリ、店内の雰囲気がぶち壊されるくらいの結構な威力があります。
私は車を買う時、ディーラー店内の植物を見てその店舗のレベルを判断しています。
ホコリを被った造花が店内の隅に置かれているようなお店は、ちょっと不安になります。
一方、お客さんがよく出入りしているディーラーには、店内にちゃんと生花が置かれています。
お花や植物は直接収益を生み出しませんから、どうしてもお金をかけにくい部分です。
そんな中、この部分にまで予算を割ける余裕というか配慮の深さは、安心して車を購入させてもらえる安心感を与えてくれますね。
冒頭でもお伝えしましたが、100%生花推しではなく、あくまで「使い方次第」だと思います。
生花にもデメリットは多くあるので、生花も造花も賢く使っていきたいものです。