「ブラックフライデー」の名前がかなり定着した気がする昨今ですね。
その影響もあってか、今月に入って荷物の延着が発生しています。
トップの写真はヤマトHDのお知らせページのキャプチャーです。
以前の記事で書きましたが、宅配業者に対してこちら側がいかに気を遣うかが重要になってきました。
寒さの影響で、翌日着いてくれないとかなり困る
先に当園側への影響について。
「その日出した荷物が翌日着いてくれないと困る」という点で、影響が出ています。
春や夏とは異なり、この時期はどうしても夜間の温度が低くなります。
防寒して発送してはいるものの、さらに1日到着が遅くなると箱内に入れているカイロが発熱しきってしまいます。
今のところ、こういった延着が起きているのは年末などの一部の時期だけです。
ただ、今後は宅配ドライバー不足により延着が年中起きそうな気がします。
そうなると、夜温が比較的穏やかなタイミングを除き、冬期の発送は止めないといけないですね。
当園ではふるさと納税でも商品の提供を行っています。
こちらは冬期は注文だけ取って温かくなったら発送、という運用をしています。
通常のEC販売でも、同様の運用が必要になりそうです。
別にこちらとしては発送する分はOKなんですよ。
低温障害が起きて補償をするのはこちらなので、面倒なことは避けたいわけです。
「送料無料」が生み出す悪い意味での気軽さ
これも昔どこかで書いた気がしますが、昨年引退されたヤマト運輸のドライバーさんが仰っていた話。
「送料無料」という言葉は、発送側が送料を負担するという意味以上に、「ドライバーの負担を軽んじている」という空気感を生み出しています。
送料がかからないから、なんかお得。つい頼んでしまう。
送料に限らず「無料」という言葉は、そんな感覚をつい消費者に与えてしまう悪魔的な言葉ですね。
そのドライバーさんとは、『「送料当社負担」という表現にした方が良い』とかそういう話をしていました。
他にも、再配達依頼にお金がかからないというのも問題ですね。
最近は荷物の転送が有料化されたのは記憶に新しいですね。
いずれ、再配達の有料化も実施されそうな気がします。
こういう「タダじゃないよ」という空気感は抑止力につながります。
こういうところでお金を取らないと、「運賃のさらなる値上げ」という悲しい未来が待っています。
まぁ、安く運んでくれていることに胡座をかき、「安さしかウリがない」商売は運賃値上げによって淘汰されていくでしょう。
個人的にはそれはアリだと思っています。
当園の今後の運営方針
①荷物が多くなる時期はできるだけ発送をしないようにする
②厳寒期は受注のみに留める
③どうしても急ぎの発送が必要な注文は、延着による低温障害のリスクを飲んでもらう
このあたりでしょうか。
人口減少により日本はどんどん不便になっていく流れが決まっています。
そこは時代に流れに上手く合わせていきたいところです。
まとめると
当業界では、集荷業者・宅配業者に対して下に見る風潮があります。
「荷物を運ばせてあげている」という扱いですね。
そういう同業者に対しては、「お前何様なん?」と冷めた目で見下げています。
今は運んでくれている業者が足りない世の中です。
業者側もそういう姿勢を見て、運賃の値上げの幅を変えているそうです。
仕事に貴賤はないという言葉の通り、やっていただいている方に対して感謝・尊敬の姿勢は必要ですね。