寒くなると、シクラメンやシンビジウムが店頭に並び始めます。
例年に比べ今年は夏・秋が暖かったことを受け、荷動きにも変化が起きているようです。
ここ数年の暑さはかなり異常ですね。
ただ、今後はこの異常さが定着しそうな気がしています。
ということは、この冬の荷動きの変化も常態化していきそうですね。
シクラメン・シンビジウムの流通量が明らかに減った
この時期になると店頭に並ぶこれらの花が、今年は明らかに流通量が減っているそうです。
主な理由は夏の暑さと秋の残暑です。
また冬も12月中は暖かかったりするので、開花が遅れるんですね。
要は、「冬なのに寒くならないので、商品として出荷できる量が減っている」ということです。
そのためか、冬になってもアンスリウムの注文が割と来ます。
売上が上がるのは嬉しいことです。はい、とても。
その一方で、寒い時期がどんどん短くなっているようでなんとも言えない気持ちになりますね。
それに、以前の記事でも書きましたが、ブラックフライデーなどで荷物の延着が起きたりしているので、発送のタイミングがなかなか難しいのも辛いところです。
シクラメンもシンビジウムも作るのは結構大変
これらの植物は適度に温度が下がらないと開花しません。
涼しくならないと良い花をつけてくれないわけです。
特にシンビジウムは、夏前になると標高が高めの場所に株を移して避暑させ、涼しくなるとまた麓に再度移す作業が行われます。
「山上げ」と言われるやつですね。
これを繰り返し、実に3年をかけて苗から商品に仕上げています。
寒い時期にしか売れないため、限られた期間に売り切らないといけないのも大変です。
さらに最近は高値がつきにくくなっているらしく、儲けが出づらい状況が続いているのだとか。
世の中から花が消えていくと、いくらお金を積んでも手に入らない
農業界は高齢化が進んでいるので、生産者が減っていくと世の中に花が出回らなくなります。
そうなると、花が欲しくても手に入らなくなります。
それってすごく寂しい世の中ですよね?
モノを買う時は適正価格で買うのはとても大事だと最近特に感じます。
当たり前ですが、モノを買う時に高いよりは安い方が良いに決まっています。
ですが、行き過ぎた安さは事業者を廃業に追い込みます。
花に限らない話ですが、廃業などで事業者がモノを作らなくなると、それがどれだけ欲しくてお金を積んでも手に入らなくなります。
不景気で皆さんおサイフ事情は厳しいでしょうが、必要なもの・欲しいものには適正な額のお金を気持ちよく払いたいものですね。
まとめると
お金があればほとんどのものは買うことができます。
でも、お金を受け取る側がいないと何の役にも立たないものです。
お金ってたったそれだけのものなんですよね。