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アンスリウムは他の観葉植物と何が違うのか

アンスリウム

アンスリウムは観葉植物の一種として扱われます。
その一方で、他の観葉植物と同じように育てると上手くいかない場合があります。
一口に観葉植物と言ってもいろいろなものがあるので一概には言えませんが、一般的によく見られる観葉植物と比べて何が違うのかをまとめてみました。

好適な光の強さ

アンスリウムは熱帯のジャングルに生息しているような植物です。
そのため、強い光は苦手です。
パキラやウンベラータといった明るく強い光を必要とする植物と同じように扱うと、基本的に葉焼けを引き起こします。

水やりの頻度

水やりの頻度は、「その植物がどれだけ早く育つか」と後述する「土の組成」に左右されます。
一般的に生育が早いタイプの観葉植物は水やりの頻度を高くする必要があります。
一方アンスリウムのような生育がゆっくりな観葉植物は、水やりの頻度はそこまで高くなりません。
アンスリウムは新しい葉や花を咲かせるために1-2か月を要します。
一方で生育が早いタイプは早ければ1週間くらいで新しい葉をつけます。
生育が早いタイプと同じようにアンスリウムを扱うと、徐々に根腐れを誘発します。
そこは注意が必要です。

土の組成

植え替えをする時にトラブルになる大きな要因がこの土の組成です。
アンスリウムは他の観葉植物に比べて保水性の高い(=排水性の低い)土を好みます。
言い換えると、他の観葉植物に使うような保水性の低い(=排水性の高い)土はアンスリウムは合いません。
このような土をアンスリウムに使うと、後々水不足の症状が株に現れます。
観葉植物の一種として扱われているので紛らわしいのですが、「観葉植物用の土」はアンスリウムには合わないと考えておいた方が無難です。

アンスリウムの土は「ピートモス」を主とした配合土が合います。
ご自身で調合するのも良いですが、ピートモスはpHが低い酸性の資材です。
石灰などでpH調整するのは結構面倒なので、専門家から買うのが楽かつ確実です。

これら3点を知っておくと、アンスリウムを枯らしにくくなる

この3つを押さえておくと、他の観葉植物と同じように扱って、うっかり枯らしてしまうことがグッと減るはずです。
当園ではアンスリウムを購入いただいた際には細かい育て方の案内を同梱しています。
それを見ていただければこのようなリスクは少なくなるはずですが、意外と読まない人もいます。
ぜひ知識のひとつとして知っておいてもらえると、アンスリウムをより長く楽しめます。

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