水やりは感覚を鍛えるのに時間がかかり、なかなか難しいものです。
水やりの加減ミスが気になる方は、参考にしていただけると思います。
水が多すぎても少なすぎても株は傷む
植物にとって「水」は大事なものです。
植物を上手く育てようとした場合、適切なタイミングで適量の水を与えるかが非常に重要です。
そのため、水は少なすぎてもやりすぎても株はダメージを受けることになります。
アンスリウムは水に敏感な植物で、ちょっとタイミングを間違えると花が落ちたり、葉に様々な症状が出てきます。
適切な水やりのタイミングを正確に伝えられると良いのですが、これがなかなか難しい。
お客さんがアンスリウムを育てる環境がそれぞれ異なるので、誰にでも当てはまる表現がありません。
なので、問い合わせ対応などで状況を伺いつつ、微調整の仕方を伝えるようにしています。
アンスリウムを購入してしばらくは、水やりのタイミングを掴むようにしましょう。
日が差し込みやすかったり、風がよく動く場所だと土は早く乾きます。
逆に暗い場所や風の動きの少ない場所は土はあまり早く乾かなくなります。
ご自身の置き場所における環境条件の癖を早く掴むことが大事です。
「毎日・数日おきに水やり」の場合を除けば、大半のケースが水不足
水のやりすぎで株をダメにする方はだいたいの場合、ほぼ毎日のように水を与えています。
これが1ヶ月とか続いた場合、株はかなりひどく傷んでいるはずです。
土の表面に乾きが見られたらたっぷりやっているという場合もありますね。
これもやりすぎのパターンで、割と高い頻度で水やりをされているはずです。
まぁ、これらはわかりやすいケースです。
これを除けば、多くの場合は「水不足が懸念されるやり方で」水やりをしています。
最近よくいただく問い合わせは、だいたいがサスティーユーザーです。
「インジケーターの色が変わったらやるようにしている」というのがそれらのユーザーさんの声です。
以前別の記事でも書きましたが、それだと水やりが遅すぎる場合がほとんどです。
まぁ、色が変わったことに気づくまでに時間差があるはずですので、その時点で株には水が足りていません。
逆に言うと、インジケーターの色が変わる直前くらい、「ちょっと早いかな」くらいがタイミングとしては適していると言えます。
特効薬はないのでできるだけ早く異状に気付く
できるだけ早く以上に気付くこと、株の状態に悪化を防ぐにはこれに尽きます。
アンスリウムは良くも悪くも鈍い植物です。
そのため、株に異状が出た時には株自体にダメージが拡がっていることが大半です。
こればかりはアンスリウムという植物の特性なので仕方ないです。
わかりやすいのは、土が乾く速度がゆっくりになっていく時です。
水やりの加減ミスによるダメージはまず根に及びます。
なので、根腐れなどにより徐々に土の乾きがゆっくりになっていきます。
また花が黄色く枯れてきた、葉に黄色い斑点が出てきたなどもダメージ蓄積の兆しです。
このあたりの「あれ?なんかおかしいぞ」という感覚を持てるようになると良いですね。
こんな感じで、「花が黄変したい」「新しい花芽が出てこない」などの変化に早く気付きましょう。
いち早く気づけたら水やりのペースを落とし、追肥はしない
いち早く気付けたら、水やりのペースを落としましょう。
これまでと同じペースでの水やりを続けていたら、株はより傷んでいきます。
「あれ?」と思いつつ同じような手入れとしないことが重要です。
この際追肥は不要です。根が余計ダメージを受けます。
株の状態に合わせて手入れを変えていくことが重要です。
まとめると
早く気付けたら、取り返しがつかないくらい傷みが進行していることは防げます。
気付くのが遅れ、株が一定のダメージを受けてしまうと復活も厳しくなります。
早いタイミングで専門家に相談するのが良いですね。