最近暖かくなってきたせいか、来園される方が増えてきたように思います。
その際いろいろとやり取りをするのですが、「どの品種が育てやすい?」という質問が必ずといっていいほど出てきます。
話を伺っていると、どうも過去にお手入れに失敗されたようで、次こそは!ということでしょう。
過去に動画でおすすめ品種について解説しましたが、もう少し深ぼってみようと思います。
育てやすさ=根張りの良さ×花持ち
「育てやすさ」を私なりに定義すると、「根張りの良さ」と「花持ち(花の枯れにくさ)」が要素として出てきそうな気がします。
花の発色も商品選びには必要ですが、育てやすさとは直接関係ないので要素から除外しています。
根張りが良いと多少水やりを失敗しても株として持ちこたえてくれます。
また根腐れ等で傷んだ株を養生させる時も、早い復活が見込めます。
花持ちは詳しく説明しなくても良いですよね。
咲いた花が長く持ってくれれば、それだけで花のある状態が続きます。
要は「根張りが良く、咲いた花が長く持ってくれる品種が育てやすい」と言えそうですね。
品種情報を知っておくと株選びで失敗しにくくなる
生花店等に行くと、だいたい異なる品種が1鉢ずつ並んでいることが多いですよね?
お店の立場からするといろいろな品種を並べておきたいでしょうから、まぁ当然の流れでしょう。
クセのある(=育てにくい)品種というのは店側からしても育てにくいです。
生花店が仕入れた花は、日々手入れをする中で徐々に株が弱ってきます。
その後一般のお客さんが手に取った時には既に株が傷み始めていたというのはよくある話です。
そんなわけで、「育てやすい品種を選べるかどうか」が大事になりますね
一口にアンスリウムと言っても、実に100種類を超える品種が存在します。
品種によって花の発色や形などが微妙に異なるので、なかなかに奥深いですよ。
「アンスリウムならなんでも一緒でしょ」という考えは後で後悔するもとになります。
品種に関する情報を少しでも頭に入れておくと、後々オトクな思いをするかもしれません。
おすすめの品種情報は生産者に聞いてみよう
品種情報はぜひ生産者に聞いてみましょう。
一昔前は一般のお客さんが生産者にコンタクトを取るのはタブーとされていました。
それがインターネットの登場により過去のこととされ、今ではアタリマエになっています。
相手を選ぶ必要はありますが、生産者は人とのコミュニケーションに飢えている方が多いです。
ぜひ気軽に相談してみましょう。
当園では、4月に品種選定を行います。
何名かのファンの方からその場に参加したい旨を伺っております。
興味のある方はぜひ。
※過去の記事でも案内しています。