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(ひとりごと)先輩生産者の農園に見学して思うこと

ひとりごと

毎年1月1日から5日頃までは東京に来ています(妻の実家があるため)。
普段はいろいろと予定を入れますがこの1年はいろいろと大変だったので、最低限の予定だけ入れて他は家族と過ごすことにしました。
たまたまご縁があったので、今年は埼玉の先輩生産者の農園を見学する予定を入れました。
なかなか遠征することについて腰の重い私ですが、行くと何かと学びがありますね。
学びがあるとわかっているのになかなか軽くならない我が腰が憎い…。

私は一人もしくは少人数で行く見学イベントが好き

変な知ったかぶりはせず質問攻めにする、というのが私のポリシーです。
今年で40歳になりましたが、まだまだ知らないことだらけです。
以前記事にした通り、然るべき人に質問するというのは良いものです。
勉強になることがいっぱいです。

ちなみに、こういった見学会はよく「視察訪問」と呼ばれる事が多いです。
この「視察」という言葉、私はあまり好きではありません。
「見学」と「視察」は似たような意味で使われる言葉ですが、見る側の立場が異なって使われます
「見学」は見る側の立場が下、「視察」は見る側の立場が上、というわけです。
わざわざ時間をいただいて見せてもらうのに、どれだけ偉そうなんだよ…とか思うわけです(苦笑

今回のような見学訪問、私は一人もしくは少人数(乗用車1台で行ける人数)で行くのが好きです。
なぜなら、自分の疑問を解決するために周囲の空気をあまり気にせずに全力で質問できるからです。
相手からしたら、一人よりも多くの生産者に見に来てもらった方が盛り上がるかもしれません。
でも、大勢で行くと従業員の仕事の邪魔になるかもしれません。
質疑応答がありきたりなものに落ち着いてしまうという可能性もあります。
相手は多少議論することも期待していると思うので、その点でも少人数で行くのが互いにとって良いというのが持論です。

見学=飲み会と勘違いする人が多い親世代

海外のスタートアップ企業が日本人の見学訪問を敬遠している」記事が以前話題になりました。
見学を受け入れる側は、その見学会を通してなにかビジネスが進展することを期待しているからこそ、大事な時間を割いて受け入れているわけです。
なのに、権限が持たされていない日本企業担当者が出向いても、その場で話が進まないことが多々あります。
「今回はとても良い訪問でした。今後のビジネスについては本社に持ち帰って相談します」
といった感じで、日本企業は商談などのやり取りが遅いのです。
そういうところから、日本企業の見学訪問は海外の一部の企業から敬遠されています。

で、同じようなことが園芸業界でも起きています。
大勢で行って見て説明を受けて終わり、という訪問が実に多い。
だいたいその夜は宴会を兼ねた宿泊になることが多く、私の親世代なんかは酒が飲みたくて見学会が企画されることが多いと聞いています。
そういう雰囲気が私は苦手なので、行きたい見学先がある時は自分で企画して一人か少人数で行くようになりました。

相手に何かをお返しする姿勢を持ち続けたい

相手はただでさえ企業秘密を見せてくれているわけです。
なので、こちらとしては何かをお返ししないといけないと思わずにはいられません。
手土産はもちろん、見学会に費用が発生するなら喜んで払います。
むしろ、お金を払うだけで許可いただけるなら安いものです。
でもこういう場合、相手が求めるのは「情報」であると考えます。
見学会を受け入れて良かったと思ってもらえる情報を何かお渡しできてこそ、少しは対等になれると思うのです。
その考えがあるので、いつも情報を集めることには力を注いでいます。

まとめると

クレクレ星人(口を開けて待っているだけの人)になっちゃダメですね。

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