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(お手入れ)秋は植え替えを思いつく方が多くなる

よくある困りごと

秋になると、植え替えを検討される方が増えます。
これまでの投稿動画にて、植え替え時期の目安についてお伝えしてきました。
夏に大きく育った株の植え替え時期として、暑さが落ち着いたこの時期は絶好と言えます。
これから咲く花は色がきれいになるので、気になる方は植え替えをやってしまいましょう。

植え替えを検討される方は春より秋の方が多い

気温が上がってくる春先になると、植え替えをされる方が増えます。
だいたい4月頃になると当園の土のオーダーが一気に増えるので、皆さんされているのでしょう。
でも個人的には、植え替えを検討をされる方は春よりも今頃の方が多いという感覚があります。

それはなぜかというと、「株の不調が出始める時期」だからですね。
アンスリウムはだいたい春から店頭に並び始めます。
例えば母の日などのタイミングで家にアンスリウムをお迎えする方も多いでしょう。
そのアンスリウムをお手入れしていく中で、ある人は水やりが上手くいかずに株が傷み始めます。
またある人は、夏の暑さで株を傷めてしまうことになります。
その影響が出てくるのがちょうどこの時期なんですね。
たぶん、アンスリウムに限らず他の植物でも同様の現象が起きていると思います。

そして植え替えた株は冬になると寒さで枯れる

植え替えは株に傷みが出てきた時に行うもの。
どうやら多くの方にとって、植え替えにはこういうイメージがあるようです。
そのため、株に不調が出始めるこの時期に植え替えを実施されるわけですね。

ちなみにアンスリウムは熱帯の植物ですから、寒い場所は苦手です。
春先に植え替えを実施した場合、以降の気候はアンスリウムにとって良い時期です。
万が一植え替えの仕方が間違っていたとしても、リカバリーがしやすいのです。

年末頃になると毎年数件は問い合わせが来るのが以下のパターンです。
「夏を通してかなり傷んだ株を、11月頃に植え替えした。
 使った土は観葉植物用の土。植え替えた後たっぷりと水を与え、年末まで玄関口に置いておいた」

このケースはほぼ100%手遅れですね。

正しい知識があれば、植え替えは秋でも上手くできる

ちょっとビビらせてしまったかもしれません。
別に私は秋に植え替えをやってはいけないと言うわけではないです。
ちゃんと正しい知識を持って、適切な環境を整えてやれば秋や冬でも植え替えを成功させることはできます。

基本は「15℃以上を維持できる温度環境」と「正しい土を選ぶこと」、そして「適切な水やりをしてあげること」の3つです。
それぞれの詳細はこれまで何度もいろいろなところで発信しているのでそちらをご覧ください。
ぜひ、お手持ちの株を賢くお手入れしてあげてほしいと思います。

まとめると

これらの情報ですが、皆さんお持ちのスマホで「調べればわかる」ものです。
昔は生産者か一部の熟練した一般の方くらいしか持ち得なかった情報です。
その手間を惜しまずかけられるかどうかで、目の前の植物は枯れずに大きく育ってくれます。
調べる癖を持っておきましょう。

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